東京ディズニー、倍増計画の訪日外人の1割来園期待-オリランド常務

  • インバウンドで訪日外国人は20年に4000万人-政府目標
  • ミッキーが来園者に水しぶき、日本の夏祭り演出スペシャルイベント

東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランド(OLC)は、ライバルの上海ディズニーリゾート開園後も、訪日外国人の1割が舞浜にある夢の世界を訪れてくれると期待している。日本政府が訪日観光客の拡大に力を入れており、来園者も増加すると見込んでいる。

  政府は東京五輪開催の2020年に訪日外国人を16年3月期実績の2135万人から倍増の4000万人にする目標を掲げている。OLCの横田明宜常務は12日のインタビューで、この政府目標のうち「約1割の方々に来ていただきたい」と述べ、「日本的な要素を取り入れて、世界のディズニーランドの中でも東京の良さを売っていきたい」と話した。16年3月期の外国人来園者は181万人だった。

Akiyoshi Yokota

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  国内で少子高齢化が進む中でも、TDRの来園者は30周年記念などのイベントもあり、16年3月期まで3年連続で3000万人を超えた。一方、入園者に占める外国人比率は16年3月期で6%程度にとどまっている。横田常務はインバウンドの外国観光客を取り込むなど、10年後の来園者を3300万人に引き上げたいとの考えを明らかにした。

  7月9日から開催の「彩涼華舞」のスペシャルイベントでは、浴衣を思わせる衣装を着たミッキーやミニーが威勢のいいかけ声に合わせて踊り、水しぶきをまいて日本の夏祭りを演出している。最高気温が30度を超える中、台湾から訪れた鐘宗文さん(47歳、会社員)一家は、こうしたイベント目当てに来たという。5歳になる子供の髪は水しぶきでびしょ濡れになったが、「とてもユニークなイベント」で大人も子供も楽しめたと述べ、来年もまた訪れたいと語った。

  中国では6月16日に上海ディズニーが開園。ライバル登場について、横田常務は「上海ディスニーランド開園はプラスだと思っている」と述べ、中国の人にディズニーランドの良さをより理解してもらう機会との考えを示した。また、「上海がすごく混んでいるのだったら、すぐ近くの東京に行ってみようということも間違いなく起こる」と話した。

  いちよし経済研究所のアナリスト、鮫島誠一郎氏は「香港ディズニーができた時は東京ディズニーも客数が伸びた」と述べ、香港ディズニーの次に「日本も行きたい」という富裕層がいたと指摘。その上で、上海の開園によりディズニーの「認知度が高まる」と述べた。

  しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、インバウンド観光で「東京に来た中のパッケージの1つが東京ディズニー」と指摘し、そうした外国人の訪れる観光地は足元、地方に広がっていて、「首都圏ばかりという流れは変わっていく」という。SMBC日興証券のアナリスト、前田栄二氏は外国人来園者の動向については「円高の状況で、増加ペースが鈍るか鈍らないかは見ないといけない」と述べた。

  OLCは4月、21年3月期までの5年間に2500億円を投じて再開発を進め、新たに映画「美女と野獣」をテーマにしたエリアを作るなどの計画を発表している。4月からは大人1日で7400円と入園パスポートを値上げし、5年前と比べ2割高くなった。横田常務は、利益率に配慮しながら投資を進めていると述べた。

Tokyo Disneyland

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  TDR周辺のホテルを運営するOLC子会社のミリアルリゾートホテルズは6月に「東京ディズニーセレブレーションホテル」をオープン。国内で4つ目となるディズニーの名前を冠したOLCグループ直営のホテルだ。今後のホテル事業展開について、横田氏はさらに次のホテルを検討していることを明らかにした。

  予算や対象とする顧客層はまだ検討中としたものの、横田氏は富裕層を狙った高級ホテルもありうると述べた。いまのディズニーホテルは「ほぼ満室状態」で、2つのテーマパークを楽しんでもらうためには「ホテルの滞在がすごくプラス」だが「スペースが足りない」という。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE