債券下落、リスクオンの流れ継続-超長期ゾーンは下落後に持ち直す

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  • 30年利回り一時0.165%と6月24日以来の高水準、午後は0.125%に
  • 超長期ゾーンには押し目買いが入った-みずほ証

債券相場は下落。前日の米国債相場の続落や株高などリスクオンの流れを受けて先物や10年債が売られた。もっとも、日本銀行が長期・超長期ゾーンの買い入れオペを実施する中、前日の30年債入札結果を受けて下落していた超長期債に午後から買いが入るなど、下値は限定的だった。

  13日の長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比10銭安の153円59銭で取引開始。朝方に153円54銭まで下落し、その後は153円60銭台を中心に小幅安で推移した。午後1時45分ごろに買いが強まると、一時6銭高の153円75銭と上昇に転じる場面も見られたが、結局は6銭安の153円63銭で終了した。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「英EU(欧州連合)離脱問題もある程度こなされ、リスクオフからリスクオン気味の流れになっている。前日の30年入札が低調で、景気対策に伴う不透明感も含めて超長期債相場の重さは続きそうだが、日銀の追加緩和期待も根強い。月末に向けて相場は高値圏で膠(こう)着する展開が続きそうだ」と話した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の343回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値に比べて1.0ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.275%で取引が成立した後、横ばいのマイナス0.285%まで買われ、現在はマイナス0.28%で推移。一方、20年物の157回債利回りは2.0bp高い0.085%から横ばいの0.065%まで買われた。30年物の51回債利回りは3.5bp高い0.165%と6月24日以来の高水準を付けた後、午後に0.5bp低い0.125%を付けている。

  みずほ証券の辻宏樹マーケットアナリストは、「午後の開始時はそこまで相場は強くなかったが、そこから押し目買いが入ったようだ。超長期ゾーンが持ち直した」と言う。

  12日の米国債相場は続落し、米10年物国債利回りが1.5%台まで上昇。この日のアジア市場では1.49%前後で推移している。10年債入札が2009年以降で最も低い需要にとどまったことなどが背景。一方、米株式相場は3日続伸。東京株式相場も続伸した。

国債買い入れオペ

  日銀がこの日実施した今月5回目となる長期国債の買い入れオペの結果によると、残存期間「5年超10年以下」の応札倍率が3倍台に上昇する一方、「10年超25年以下」と「25年超」の応札倍率は2倍台に低下した。

  野村証券の中島武信クオンツ・アナリストは、超長期ゾーンの買い入れオペの結果については、「応札倍率が低かった。ちょっと前までの買いたい水準。30年債入札結果を受けて売りに回るわけでもない。水準的には売りたい人もいない」と指摘した。

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