欧州株:上昇、英EU離脱選択以後の下げ幅削る-刺激策への期待で

12日の欧州株式相場は上昇。指標のストックス欧州600指数は英国による欧州連合(EU)離脱選択後の高値を付けた。ダイムラーの業績が予想を上回ったことを手掛かりに自動車株が買われた。安倍晋三首相が経済対策の策定を指示したことも注目された。

  ストックス600指数は前日比1.1%高の336.26で終了。英EU離脱選択以後の下げ幅は10ポイントに縮まった。業種別19指数のうち16指数が値上がり。イタリアとスペイン、フランスの株価指数も大きな上げを示した。英EU離脱に伴う影響を乗り切るのに企業業績は十分力強いとの見方が強まったことが背景。

  決算シーズンが好調な滑り出しとなったほか、世界の主要中央銀行が英国発の混乱を拭い去るために金融政策を緩和するとの楽観も相場を後押しした。イングランド銀行(英中央銀行)が今週利下げに踏み切る可能性があり、欧米の主要中銀のハト派的姿勢が強まりそうだ。

  ノッツ・ストゥッキ(ジュネーブ)のファンドマネジャー、ピエール・ムートン氏は「英EU離脱選択による影響は短期的な性格が強かった」とし、「ファンダメンタルに目を向ければ経済指標は好調で、これがセンチメントを改善している。中銀が利上げしないのは分かっており、パニックに備えた取り決めもある。これは既に十分な材料だ」と語った。

  英国では次期首相を争う対抗候補の撤退でメイ内相が近く首相に就任する運びとなった。企業対策を打ち出す新政権の陣容が注目されている。

  ダイムラーは4.4%値上がり。4-6月(第2四半期)の暫定決算で、10億ユーロ強を一時費用として計上したものの、利益は市場予想を上回った。イタリアの銀行を中心に銀行株指数は上昇し、先月23日以来の高水準に達した。

原題:Europe Stocks Rise as Earnings, Stimulus Trim Post-Brexit Losses(抜粋)

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