FRBがIMF提言に反論、物価上昇オーバーシュートは逆効果-報告

米金融政策当局はインフレ率が目標を小幅上回ることを容認する姿勢であるべきだと促した国際通貨基金(IMF)に対し、米連邦準備制度理事会(FRB)はそうした行為は逆効果になると反論した。IMFのリポートで明らかになった。

  IMFは6月22日、米経済に関する年次評価完了後の発表文で、米連邦公開市場委員会(FOMC)は2%に設定したインフレ目標の「小幅、かつ一時的なオーバーシュート」に適応できるようにするべきだと促していた。

  12日に公表されたIMFスタッフ報告の全文によると、米金融政策当局としては「オーバーシュートを誘導する意図は一切なく」、そうした行為の必要性を感じないと認識。この見解には多数のIMF理事の共感を得ており、「インフレ期待のアンカーを外し、金融政策の信頼性を損なうリスクが懸念されている」という。

  IMFリポートは米当局者のコメントとして、「中期目標のオーバーシュートを誘導するのは対応が遅れるリスクを生み、特に労働市場の引き締まりが現在より速いインフレ加速を招いた場合、想定以上に急速な利上げが必要になる恐れがある」と記している。「そうなれば最大限の雇用確保と物価安定というFRBの責務達成を揺るがし、損ないかねない」と続けた。

原題:Fed Resists IMF Call to Allow Some Overshoot of Inflation Goal(抜粋)

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