ヘッジファンドは砂に頭突っ込むダチョウ、現実逃避とモルガンS批判

ヘッジファンドの不振は話題の的であり続けているが、誰も低リターンの理由を直視しようとしていないようだ。

  モルガン・スタンレーの株式ストラテジスト、アダム・パーカー氏の調査では、ベンチマークを上回るリターン、いわゆる「アルファ」を生み出せないヘッジファンド業界のこのところのスランプについて、砂に頭を突っ込んで隠れたつもりになっているダチョウのような現実逃避姿勢が見えた。

ヘッジファンド業界は砂に頭突っ込んだダチョウ?

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg News

  「ある会議でロング/ショート戦略の基本的な株式ヘッジファンドの運用者に、業界の不振の主因は何だと思うかと聞き取り調査した」とパーカー氏は書いている。
 
  答えのトップは、大勢の投資家が同じ取引をしている「混雑」だった。第2は「ファクターエクスポージャー」で、これはポジションに内在する特定のリスクによって損失を被ることを指す。

  幾つか挙げられた理由のやっと最後が「銘柄選択のまずさ」だった。これをパーカー氏は真っ向から批判する。

  「つまり、パフォーマンスが悪いときは市場への感応を示すベータで、良い時はアルファだということだ。真実を言えば、低リターンの理由は100%、ある時点での『銘柄選択の失敗』であるはずだが、回答者の92%が低パフォーマンスの理由に銘柄選択の方法以外の何かを挙げた」と同氏は記述した。
 
   調査結果に不満な同氏は自身の説を展開した。不振の理由の一つは、ヘッジファンドが増え過ぎて混雑していないポジションを見つけて優位に立つのが難しくなったこと。第2は有名なインサイダー取引事件を受けて各社が「インサイダー」情報に基づいて取引したと見なされないよう極端に慎重になったこと。一方、情報が誰の手にも入りやすい時代になったこともヘッジファンドが有利に取引する妨げだとも同氏は指摘している。

原題:Morgan Stanley Has Some Theories for Why Hedge Funds Are Doing So Poorly(抜粋)

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