ユーログループ議長:欧州銀への公的資金投入求める考えに同調せず

  • 銀行は自力で問題を解決しなければならないとデイセルブルム議長
  • ユーロ圏財務相会合、英国民投票後初めての開催

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のデイセルブルム議長(オランダ財務相)は11日、苦境に陥っている欧州の銀行に公的資金を投入すべきだとする考えに同調しないと言明した。銀行は自力で問題を解決しなければならないと強調した。

  イタリアのレンツィ首相は、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナなど同国の複数の銀行の資本増強について欧州委員会の承認を求めている。欧州中央銀行(ECB)はイタリアの銀行に不良債権処理を進めるよう圧力を強めており、同首相は約3600億ユーロ(約41兆円)に上る不良債権に苦しむ金融システムのてこ入れを急いでいる。

  欧州委のドムブロフスキス副委員長やパドアン伊財務相ら欧州連合(EU)当局者・財務相らはこの問題が11日のユーロ圏財務相会合の議題ではないと強調したものの、メンバー全員がこの問題の重要性を認識していた。今回は英国民投票の結果を受けてイタリアの銀行株が急落してから初めてのユーロ圏財務相会合。

  デイセルブルム議長は記者団に、銀行に公的支援を行う場合のルールは明確だと述べた上で、選択肢は限られており、銀行の債権者は発生し得る損失を負担すべきだと発言。「イタリア政府はいま問題の解決を望んでおり、そのこと自体がプラスだ」と指摘した。またこの問題に対処するのは欧州委員会と中銀だとも述べた。

  ドイツのショイブレ財務相は現行ルール内でも一般投資家に損失を負担させる「ベイルイン」を適用し、小口貯蓄家を免除する方法は多く存在するとし、「欧州銀行監督機構(EBA)によるストレステスト(健全性審査)の結果は今月後半に発表される。その前に、臆測すべきではない」と語った。ストレステストの結果は今月29日に公表される。

原題:Dijsselbloem Pledges to Resist Calls for State Aid for Banks (1)(抜粋)

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