米国株:S&P500種は過去最高値-雇用統計後の成長楽観が続く

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  • 8日発表の雇用統計、雇用失速めぐる懸念を和らげる
  • S&P500種は日中・終値ベースともに過去最高値を更新

11日の米国株式相場は続伸し、S&P500種株価指数は過去最高値を更新して引けた。予想を上回る雇用者の伸びを受けた前週末の流れを引き継いで、買いが続いている。

  S&P500種は前日比0.3%高い2137.16で終了。ダウ工業株30種平均は80.19ドル(0.4%)高い18226.93ドル。昨年記録した過去最高値まで0.5%未満に迫った。

  ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏は「モメンタムが作用している。高値更新をうかがう状況では、乗り遅れたくない投資家の買いを呼ぶ展開だ」と指摘。「英国の欧州連合(EU)離脱決定に伴う強い不透明感のために、連邦公開市場委員会(FOMC)は今年利上げできないだろう。それが株売りの阻止を助けている」と述べた。

  世界的に市場の不安が和らいでいるとはいえ、この日のシカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は2.6%上昇の13.54。先週8日には11%下げ、週間では4月以降で初の2週連続低下となっていた。

  取引終了後に発表されたアルコアの四半期決算はアナリスト予想より好調だった。一時項目を除いた1株当たり利益は15セントと、アナリストの予想平均である9セントを上回った。アルコアの株価は取引終了後の時間外取引で一時4%上昇。

  S&P500種採用銘柄の決算は全体で5.7%の減益が予想されている。その場合は2009年以降で最長の5四半期連続減益となる。

  この日の取引ではS&P500種のセクター別10指数のうち、情報技術と金融、資本財・サービスなどの7指数が上昇。情報技術は4営業日連続で上昇し、1カ月ぶりの高水準となった。コルボやスカイワークス・ソリューションズなど半導体銘柄の上げが支えた。

  一方で、ツイッターは2.1%下落。サントラスト・ロビンソン・ハンフリーはツイッター株の投資判断を「買い」から「ニュートラル」に引き下げた。

  この日はエネルギー株も高い。天然ガスパイプラインのキンダー・モルガンは3.7%上昇。パイプラインの一部権益をサザン・ナチュラル・ガスに約15億ドルで売却した。サザン株は0.7%下落。

  トムソン・ロイターは1.4%上昇。同社は知的財産(IP)・科学部門をオネックスとベアリング・プライベート・エクイティに現金35億5000万ドルで売却することで合意した。

原題:S&P 500 Rises to All-Time High on Growth Optimism, Stimulus Bets(抜粋)

(第4段落以降を加えます.)
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