モルガンS、長期債「中立」に転換-英国民投票前の投資推奨から一転

  • 米英独日4カ国の国債利回りの過去最低更新でモルガンは姿勢を転換
  • ビル・グロース氏も上昇する債券相場の先行きに警戒感示す

英国の欧州連合(EU)離脱・残留を問うた6月23日の国民投票の前に、長期債投資を投資家に推奨していた米モルガン・スタンレーがここにきて、国債に対して冷静な態度を取りつつある。

  モルガン・スタンレーは米国と日本、ドイツ、英国の4カ国(G4)の利回りが先週、過去最低を付けた後に見通しを修正した。米30年債利回りは11日の市場でも低下を続けている。米プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)23社の一角であるモルガン・スタンレーはビル・グロース氏らに同調し、上昇する債券相場の先行きに警戒感を示した。

  グローバル金利戦略責任者マシュー・ホーンバック氏らモルガン・スタンレーのアナリストらは7月8日のリポートで、「長期債に対して強気だったが、G4諸国の国債利回りが過去最低水準を付けたため、中立の姿勢に転じた」と説明した。

  英国のEU離脱決定を受けて債券資産の相対的な安全性に需要が高まり、債券相場は上昇している。金利先物市場に織り込まれた向こう1年間の米利上げ確率は約31%にとどまっている。

  日本時間11日午後1時40分時点で、米10年債利回りはほぼ変わらずの1.37%。米30年債利回りは11日に過去最低を更新し2.0882%を付けた。

  ホーンバック氏らのグループは6月時点で、英国民投票を前に先進国の長期証券の保有を推奨していた。ブルームバーグ・グローバル先進国ソブリン指数はその後のリターンがプラス2.2%と、S&P500種株価指数のリターンの2倍強になっている。

原題:Morgan Stanley Bond Bulls Who Called Brexit Rally Turn Neutral(抜粋)

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