【個別銘柄】任天堂が大幅続伸、コマツやオンワドH高い、九州電急落

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11日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  任天堂(7974):前週末比25%高の2万260円。持ち分法適用会社のポケモンが米で7日に配信開始したスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」が、調査会社アップアニーのiOS向け無料アプリのランキングで首位となったことが引き続き好感された。JPモルガン証券は、業績インパクトは冷静に見る必要があるが、任天堂プラットフォームのフランチャイズ知的所有権(IP)を活用したスマホゲームの成功事例としてポジティブと評価した。

  コマツ(6301):5.8%高の1860.5円、野村証券は中国の油圧ショベル販売台数は6月に前年同月比3%増(5月は2%減)、同社のKomtraxによる稼働時間は11%増(6.1%増)でともにプラスになったと指摘。稼働時間は20トン-30トン級の中型でも回復しており、中国の地方を含めたインフラ工事が低水準ながらも回復してきたことを示唆しているとの見方を示した。中国でのインフラ工事回復は、世界の鉱物価格や鉱山機械需要、新興国での一般建機需要の安定をもたらす可能性があるとみる。日立建機(6305)は6%高の1460円。

  九州電力(9508):7.6%安の919円。任期満了に伴う鹿児島県知事選が10日投開票され、無所属の三反園訓氏が初当選した。同氏は、同県内にある九州電の川内原発について、熊本地震を受けて一時停止して点検する必要があるとの公約を掲げている。 

  テーオーシー(8841):7.5%高の828円。シンガポールのヘッジファンド、エフィッシモ キャピタル マネジメントが同社株の保有割合を従来の16.61%から16.74%に上げたことが8日に提出された大量保有報告書で分かった。

  オンワードホールディングス(8016):8.1%高の653円。3-5月期営業利益は前年同期比12%増の49億4200万円だったと8日に発表。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、市場苦戦の中で収益性をコントロールし、同証予想40億円を超過したと評価。単体のブランドミックス改善と不採算ブランドの廃止効果による粗利率の改善などが寄与したとの見方を示した。

  京都銀行(8369):12%高の648円。クレディ・スイス証券は投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に引き上げた。時価総額が保有株式を下回る逆転現象は解消に向かうと予想。現在の差は1000億円に達しているとした。過去も金融危機時に逆転現象は発生しているが、市場の安定化とともに正常化していると指摘。また、順調な貸出金伸びや外債含む運用多角化の実施で業績悪化は地銀平均を下回り、株価の是正が期待できるとみる。

  新日鉄住金ソリューションズ(2327):10%高の1643円。4-6月期営業利益は前年同期比約3%減の45億円前後となったもようと9日付の日本経済新聞朝刊が報じた。みずほ証券は報道が正しいなら市場が懸念するような業績減速は顕在化しておらず、減速を織り込み大きく調整した株価にポジティブな印象とした。

  島忠(8184):3.1%安の2139円。2015年9月-16年5月期経常利益は前年同期比3.5%減の105億円だったと8日に発表。家具・ホームファッション用品の売り上げは同2%減、売上総利益は1.4減%となった。みずほ証券は、3-5月期営業利益は5%減と3四半期ぶりに減益に転じたと指摘。他業界も含めた競争激化の可能性などを考慮すると、据え置かれた会社計画達成のハードルは高いと分析した。

  オリックス(8591):4.7%高の1309.5円。米運用機関ボストン・フィナンシャル・インベストメント・マネージメントを数百億円で買収したと9日のロイターなどが報じた。野村証券は報道が事実だとすれば手数料収入の拡大が見込め、事業の多角化が進むと指摘した。

  マニー(7730):21%高の1986円。8日発表した15年9月-16年5月期純利益は法人税・住民税などの減少で前年同期比5.1%増の22億9900万円となった。本業のもうけを示す営業利益はデンタル関連製品などが伸びて、同0.4%増を確保した。

  薬王堂(3385):9.8%高の5600円。3-5月期営業利益は前年同期比33%増の8億1500万円だったと8日に発表した。

  チヨダ(8185):4.3%安の2137円。3-5月期営業利益は前年同期比13%減の34億500万円だったと8日に発表。前年度に実施した不採算店の積極的な閉店で減収となり、売上総利益率も相対的に利益率の低い商品群の売り上げが伸びたことなどから前年を下回った。いちよし経済研究所は、子会社のマックハウスは計画並みの業績達成可能も、単体業績は第2四半期以降も厳しい基調が続く可能性が高いと指摘した。

  プレナス(9945):6%安の1645円。3-5月期営業利益は前年同期比35%減の12億3100万円だったと8日に発表。既存店売上高の減少や人件費などの増加が響いた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、営業利益は会社計画を6億円程度下回ったもようで、通期計画に対し大幅未達を見込む同証の予想(18億円)にも届かずネガティブと指摘した。

  明光ネットワークジャパン(4668):10%安の1135円。16年8月期営業利益予想を従来の28億7000万円から前期比37%減の22億2500万円に下方修正した。春の生徒募集活動や広告、備品売り上げが低調に推移した。

  ワキタ(8125):5.1%安の612円。17年2月期の連結営業利益計画を65億円から前期比23%減の52億円に下方修正する、と8日に発表した。主力の建機事業で上期に全国的な公共事業の減少や予算執行の遅延による市況停滞の影響を受けたほか、賃貸部門の保有機械の稼働率低下、販売部門の競争激化なども響く。

  クスリのアオキ(3398):0.7%安の4890円。岩井コスモ証券は投資判断を「中立プラス」から「中立」へ、目標株価を6700円から5400円に下げた。今期は積極出店によるコスト負担の増加から、利益は前期並みの水準にとどまる見通しと指摘。マネジメントや既存店舗のオペレーションの弱体化リスクも懸念されるとみる。株価は指標面で割安感にも乏しく、当面上値の重い展開を予想する。

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