中国:6月の生産者物価、引き続きデフレ圧力の緩和を示す

更新日時
  • 生産者物価指数は前年同月比2.6%低下、5月は2.8%低下だった
  • 消費者物価指数は同1.9%上昇、5月は2%上昇だった

中国の生産者物価に見られるデフレ圧力は6月、6カ月連続で緩和した。4年以上に及ぶ生産者物価の下落が峠を越えたことを示す新たな証拠だ。

  中国国家統計局が10日発表した6月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比2.6%低下した。5月は2.8%低下だった。低下率は2014年後半以降で最も小さい。6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.9%上昇。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は1.8%上昇、5月は2%上昇だった。

  生産者物価のデフレ圧力は不動産販売の回復や商品相場が上昇する中で和らいできている。ブルームバーグが実施したエコノミスト調査によると、生産者物価は18年にプラスに転じると予想されている。オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の楊宇霆エコノミスト(香港在勤)は、中国人民銀行(中央銀行)に対してさらなる刺激策を求める金融緩和圧力が和らぐだろうとの見方を示した。

  楊氏は10日のリポートで「PPIのマイナス時代は終わりつつある」と指摘。「物価水準は概して安定しており、デフレリスクを軽減するための金融緩和の活用はもはや必要ではない。人民銀の金融政策のスタンスはもう積極的ではなくなるだろう」と記した。

GDP

  エコノミスト調査では、7月15日に発表予定の4-6月(第2四半期)の国内総生産(GDP)は前年同期比6.6%増への減速が見込まれている。人民銀は主要政策金利を昨年10月以降、過去最低水準に据え置いている。ブルームバーグ・インテリジェンスのアジア担当チーフエコノミスト、トム・オーリック氏(北京在勤)は10日のリポートで、人民銀は恐らく緩和バイアスを維持するだろうが、刺激策の大幅追加が実施される公算は小さいと説明した。

  6月の食料CPIは前年同月比4.6%上昇と、5月の5.9%上昇から伸びが鈍化。非食料CPIは同1.2%の上昇だった。

原題:China’s Factory-Gate Deflation Eases as Turnaround Continues (2)(抜粋)

(PPIの動向を中心にして全体を書き換えます.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE