米国株(8日):上昇、S&P500は最高値接近-雇用統計を好感

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8日の米国株式相場上昇。S&P500種株価指数は一時、2015年5月に記録した終値ベースでの最高値を上回る場面もあった。今週は米景気への懸念が行き過ぎである兆候が示されたほか、金融政策当局者からハト派的な発言が出た。

  S&P500種はここ2週間のうち4日間で1%超の上げを記録した。朝方発表された6月の米雇用統計では雇用者の伸びが加速し、前月の低い伸びに伴う懸念は払拭(ふっしょく)された。この日は銀行やテクノロジー、小売りが買われた。

  6日に発表された6月の非製造業景況指数は7カ月ぶり高水準をつけ、連邦準備制度理事会(FRB)が同日公表した連邦公開市場委員会(FOMC、6月14-15日開催)議事録では、当局者が利上げを急いでない姿勢が示唆された。投資家はこうしたニュースを英国の欧州連合(EU)離脱選択による混乱を乗り越える支援材料ととらえた。
 
  ロバート・W・ベアード(ミルウォーキー)のチーフ投資ストラテジスト、ブルース・ビトルズ氏は「英EU離脱選択を受けた株安は過剰反応だと常に感じていた。最高値に向けて上昇スピードが加速したことに驚きはない」と述べた。

  S&P500種株価指数は前日比1.5%高の2129.90。これは終値ベースで2015年5月21日以来の高値。一時は最高値の2130.82を上回る場面もあった。ダウ工業株30種平均は250.86ドル(1.4%)上昇し18146.74ドル。ナスダック総合指数は1.6%上昇した。

  米雇用者の増加ペースは6月に加速し、昨年10月以来の大幅な増加となった。家計調査に基づく6月の失業率は4.9%に上昇。労働力人口に復帰した人が増えたことが背景にある。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は11%低下して13.20。過去3日では15%低下し、4月以降で初めて2週連続で低下した。

  素材株は2.5%上昇。ダウ・ケミカル、モンサントはいずれも高い。アルコアは5.1%高。フリーポート・マクモランも値上がりした。

  金融株は1.8%上昇。CBREグループは6.4%高。シンクロニー・ファイナンシャルは5%高。アナリスト予想を上回る配当が好感された。

  S&P500種セクター別の資本財・サービス株価指数を構成する68銘柄はいずれも上昇。デルタ航空やユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングスは上昇。ダウ平均に採用されているキャタピラーは3.1%上昇し、同株価指数の中で最も上昇率が高かった。  

原題:Record in S&P 500’s Grasp as Jobs Data Caps Post-Brexit Recovery(抜粋)

(第2段落を加え、第4段落以降を追加します.)
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