グロース氏:FOMC、強い雇用統計を根拠に利上げはしない

  • 米経済は6月の雇用の伸びが示すほど「素晴らしくはない」
  • 高利回り債は「人為的な価格設定」、グロース氏はショートに

米ジャナス・キャピタル・グループのビル・グロース氏は、利上げ時期をめぐる金融当局の判断が強い数字となった6月の米雇用統計で変わる可能性は低いとの見方を示した。

  グロース氏は8日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで「金融当局の姿勢は変わらないだろう」と述べた。

  6月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事録によれば、政策金利据え置きが決定された背景には、米労働市場と金融安定に対する不確実性の高まりが先行き見通しにリスクをもたらすとの認識があった。6月のFOMC会合は、英国の欧州連合(EU)離脱の是非をめぐる国民投票が実施される前に開催された。

  6月の雇用者数は市場予想を上回る28万7000人増だったが、グロース氏は過去3カ月で見ると増加幅は1カ月当たり15万人程度だと指摘した。

  同氏は「実際の状況は28万7000人増という数字が示唆するほど素晴らしくはない」とし、「大喜びするようなことではない」と続けた。

  このほか、現在の低金利環境において高利回り債は「人為的に価格が設定されており」、一定の状況下ではリスクにさらされると指摘した。  

  グロース氏は「私なら高利回り債は買わない」とし、「実際のところ、私はショートにしている」と加えた。

原題:Gross Says Fed Won’t Raise Rate Based on Strong Jobs Report(抜粋)

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