米国債(8日):長期債利回り過去最低-雇用者急増でも需要続く

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8日の米国債市場では10年債と30年債が上昇し、利回りはともに終値ベースで過去最低となった。6月の米雇用統計で雇用者数の大幅な伸びが示されたものの、期間が長めの国債への需要は衰えなかった。

  10年債と30年債は雇用統計を受けて一時下げたが、その後反転した。一方で金融政策に最も敏感な2年債は下落。利上げ観測が強まったことが背景にある。その結果、2年債と30年債の利回り差(イールドカーブ)は縮小し、2008年以降で最も平坦化した。

  今回の雇用統計を受けて、金融当局者らは向こう数カ月の間に利上げ軌道に戻る可能性がある。5月の雇用統計が弱い内容だったことや英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱が選択されたことを受けて、先物トレーダーらは年内の利上げ予想を後退させていた。

  TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏(ニューヨーク在勤)は「特に興味深いのは債券市場の反応だ。利回り上昇がすぐに抑えられたのは、最近の世界的な利回り低下の中で機会をうかがっていた買い手が大勢いたことを示唆している」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて1.3579%と、終値ベースで過去最低。30年債利回りは4bp下げて2.0983%と、こちらも過去最低となった。

  2年債利回りは2bp上昇の0.61%。2年債と30年債の利回り差は149bpに縮小した。

  ブラックロックのグローバル債券最高投資責任者(CIO)、リック・リーダー氏はブルームバーグテレビとのインタビューで、「イールドカーブの平坦化は続くだろう」と述べた。「世界的に十分な利回りが得られない中で、長期金利への需要が極めて高くなっている。それが長期債利回りに下押し圧力をかけ続けている」と分析した。

  金利先物市場に織り込まれる年内の利上げ確率は約21%と、前日の約12%から上昇した。

原題:Treasury Yields’ March to Record Lows Continues After Jobs Data(抜粋)

(全体的に書き換え、更新します.)
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