【個別銘柄】任天堂急伸、ドラッグストア下落、リンガーやコメ兵安い

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8日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  任天堂(7974):前日比8.9%高の1万6270円。持ち分法適用会社の「ポケモン」が米国で7日に配信を開始したスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」が、調査会社アップアニーのiOS向け無料アプリのランキングで首位となった。任天堂は従来、ゲーム配信を自社のゲーム機に限っていたが、スマホの普及に伴い方針を転換した。

  ドラッグストア株:クスリのアオキ(3398)が5.1%安の4925円、スギホールディングス(7649)が6.1%安の4930円など。内閣府と厚生労働省が一般用医薬品(大衆薬)の販売規制を緩める、と8日付の日本経済新聞朝刊が報道。薬剤師がいない場合でも風邪薬などの大衆薬に限って売れるようにするという。岩井コスモ証券の岩崎彰シニアアナリストは、登録販売者だけで大衆薬を販売できれば、コンビニやスーパーなど業界の垣根を越えたライバルとも競り合う可能性が出てくることから、ドラッグストアにとっては競争激化で収益にマイナスとの見方を示した。 

  リンガーハット(8200):5.4%安の2290円。3-5月期営業利益は前年同期比2.2%減の6億2300万円だったと7日発表。新規出店などで増収を確保したが、人件費増加が利益を圧迫した。事業別では、長崎ちゃんぽん事業が増益だったのに対し、とんかつ事業は減益だった。

  コメ兵(2780):4.7%安の950円。6月既存店売上高は前年同月比17%減だった。今期に入り3カ月連続で前年実績割れで、5月の13%減から減少幅も拡大した。

  旭硝子(5201):8.2%安の490円。1-6月期営業利益は前年同期並みの340億円前後のもようと8日付の日本経済新聞朝刊が報じた。大和証券の高品佳正アナリストは、4-6月期は前年同期比減益だったことを示唆する報道で、為替の影響などで業績モメンタムが悪化していると受け止められた可能性があると指摘した。

  ヨネックス(7906):5.1%高の5990円。ゴールドマン・サックス証券は7日付で投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。バドミントンラケットではグローバルで圧倒的トップシェアを誇る高いブランド力があると評価。1.5億人のバドミントン競技人口を誇る中国市場のみならずインドやASEAN地域において、平均所得拡大による中価格帯製品市場拡大の恩恵を受ける、とみる。目標株価は4400円から6800円に上げ。

  ラウンドワン(4680):5.6%高の831円。6月の既存店売上高は前年同月比5.1%増だったと7日に発表した。ボウリングやアミューズメントの伸びがカラオケ、スポッチャの低調を吸収した。

  乃村工芸社(9716):2.4%高の1604円。3-5月期営業利益は前年同期比7%増の23億8700万円だったと7日に発表した。主力のディスプレー事業で前年に大型案件があった博物館・美術館市場が減った影響などから売上高は0.1%の微減だったが、採算重視の受注徹底や原価低減努力が寄与した。いちよし経済研究所では印象はポジティブとし、増収、粗利益率改善、受注残高増などに変化は見られず、今期も過去最高益更新が続くみる。

  シュッピン(3179):14%安の1082円。6月売上高は前年同月比7.8%減だったと7日発表。前年に免税売上高が大きかったことが響き、今期初の前年割れとなった。

  メディアドゥ(3678):4.4%高の1811円。7日発表した3-5月期営業利益は前年同期比58%増の1億9300万円。音楽・映像やゲーム事業は振るわなかったが、「LINEマンガ」など大型電子書店へのディストリビューションが堅調で、主力の電子書籍事業が好調だった。

  トーヨーアサノ(5271):2.4%安の122円。3-5月期営業利益は前年同期比39%減の1600万円だったと8日午後に発表。コンクリート2次製品事業は、主力であるコンクリートパイル部門の需要低調で受注競争が激化、減収減益となった。

  Olympicグループ(8289):3.3%高の503円。3-5月期営業利益は前年同期比3.9倍の3億700万円だったと8日午前に発表。売価政策を徹底したことで売上総利益率は1ポイント低下したが、ローコスト運営に努めたことが奏功した。

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