グロース氏:ソブリン債は「あまりにも危険」-利回りは過去最低水準

  • 世界ソブリン債指数に採用の債券利回りが初めて1%割り込む
  • 利回り急低下を受けてソブリン債需要は後退しつつある-CIBC

ビル・グロース氏は、利回りが過去最低水準にあるソブリン債について、リスクを冒してまで投資するには値しないと語る。

  かつてパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)で世界最大の債券ファンドを築き上げたグロース氏は6日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「ソブリン債は私の好みではない」と述べた。

  現在はジャナス・キャピタル・グループで「ジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンド」を運用する同氏は、利回りの小幅上昇が相場の大幅下落をもたらす可能性があり、低利回りは債券が特に脆弱(ぜいじゃく)であることを意味するとし、「あまりにも危険だ」とコメントした。

ビル・グロース氏

Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg

  米国と英国、オーストラリアの国債利回りは6日、過去最低を更新し、マイナス圏にあるドイツと日本では前例のない水準に低下。2006年以降のデータに基づけば、バンク・オブ・アメリカ(BofA)の世界ソブリン債指数に採用された債券の平均利回りは今週、初めて1%を割り込んだ。

  また、ブルームバーグ・グローバル先進国ソブリン債指数に採用の証券は約10兆ドル(約1007兆円)相当がマイナスの利回りとなっている。

  英国による欧州連合(EU)離脱の選択が世界の経済成長を圧迫するとの見方を背景に、安全性が高いとされる資産への需要が拡大し、債券相場は上昇している。

  CIBCワールド・マーケッツ・ジャパンの債券責任者、大江一明氏は、利回りの急低下を受けてソブリン債への需要は後退しつつあると話す。

  大江氏は、手持ちの米国債があれば非常に幸運だとし、その場合、利益を確定した上で社債などに乗り換えることができると指摘。日本ないし欧州のマイナス利回りに投資するのはあり得ないとの考えを示した。

原題:Gross Calls Sovereign Bonds Too Risky With U.S. Yields Near Lows(抜粋)

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