ダイモン氏は雇用喪失を警告-米投資銀大手の幹部、英財務相と会談

  • 「パスポート制度」なくなれば英国での雇用に影響とダイモン氏
  • オズボーン英財務相は大手投資銀行の幹部と会談、英国の強み強調

米大手投資銀行の幹部らはオズボーン英財務相と会談し、英国の欧州連合(EU)離脱後もロンドンが金融センターとしての地位を維持するための協力を確認した。

  この会合にはゴールドマン・サックス・グループのマイケル・シャーウッド副会長やモルガン・スタンレーのロバート・ルーニー氏、バンク・オブ・アメリカのアレックス・ウィルモットシットウェル氏、JPモルガン・チェースのビスワス・ラガバン氏らに加えスタンダードチャータードのビル・ウィンターズ最高経営責任者(CEO)が出席。オズボーン財務相は他国と比較した英国の強みを強調した。

  会合後の共同声明で英政府と金融業界は「ロンドンが担う主導的な国際金融センターとしての役割を維持するという目的を共有する」とし、「EUを離脱する英国の決定は明らかに経済に難題を突き付けるが、われわれは協力して乗り越える決意だ」と表明した。

  英国で200万人以上を雇う金融業界で雇用が失われるリスクが浮き彫りになった。JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOはイタリア紙ソレ24オレとのインタビューで、離脱に関する英国とEUの交渉結果が銀行に不利なものであれば「数千人規模」を英国から異動させるかもしれないと述べた。

  シンクタンクのニュー・ファイナンシャルによれば、米投資銀行がEU内で雇う人員の87%が英国で勤務している。

  EU離脱決定は「市場と経済に著しい不確実性を与えた」とダイモン氏は指摘。英国で営業する企業がEU内でサービスを提供することを可能にする「パスポート制度」が引き続き利用できるかどうか疑わしいと述べ、制度が続くなら業務体制を変更する必要はないだろうが、「EUは受け入れないだろう。英国に追加の条件を課し、ロンドンの銀行は規模を縮小せざるを得なくなるかもしれない」と語った。

Jamie Dimon, chief executive officer of JPMorgan Chase & Co.

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

原題:Goldman Sachs, Morgan Stanley Meet Osborne on Post-Brexit World(抜粋)

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