欧州債:スペイン債と独債のスプレッド縮小-HSBCはECBに期待

7日の欧州債市場では、スペイン国債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)が縮小している。欧州中央銀行(ECB)の資産購入プログラムがスペインとイタリアの国債上昇への追い風になると、HSBCホールディングスはみている。

  ECBは来年3月まで800億ユーロ相当の証券購入を堅持する方針を示している。イタリアの銀行株への売り浴びせで欧州株が2011年安値に向かいつつある中でも、ECBの措置が国債に恩恵をもたらしている。英国の欧州連合(EU)離脱選択の影響が一時的だったことから、スペイン10年債のドイツ国債に対するスプレッドはピークだった6月23日から0.5ポイント余り縮小した。

  HSBCの金利ストラテジスト、クリス・アットフィールド氏は顧客向けリポートで、英EU離脱に対する「当初の反応が続かなかったという事実は、悪影響が直接伝播する経路が少ないことと相まって、市場が引き続きECBに信頼を寄せている証拠だ」と指摘した。

  ロンドン時間午後4時21分現在、スペイン10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.20%。1日には過去最低となる1.047%を付けた。同国債(表面利率1.95%、2026年4月償還)価格はこの日、0.165下げ106.985。同年限のイタリア国債利回りは1bp上昇し1.25%。

  フランスやオランダ、ドイツの10年債利回りが過去最低付近にあることも、域内で大きな債務と赤字を抱える諸国の国債を魅力的にしている。ドイツ国債の半分以上の銘柄はマイナス0.4%の中銀預金金利を下回っていることから、ECB購入プログラムの対象外となっている。

原題:ECB Stimulus Keeps HSBC Upbeat on Spanish Bonds After Brexit(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE