印タタ・スチールの英事業売却、EU離脱で手続き停止-関係者

  • 少なくとも買い手候補の4社が撤退、国民投票受け不透明感
  • タタ・スチールは8日の取締役会で今後を協議へ

インドの製鉄会社タタ・スチールは英国資産の売却に向けた手続きを一時停止した。英国が国民投票で欧州連合(EU)離脱を選択したことに伴う不透明感から、取得を目指していた企業の多くが撤退したためだと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  これら関係者によると、先月の国民投票の結果を受けて英国で事業を存続する不安が高まったと複数の企業がタタ・スチールに伝えた。情報が非公開であることを理由に匿名で発言した関係者によると、候補に残っていたうち少なくとも4社が撤退した。

  タタ・スチールは依然として英事業の売却を進める意向で、英EU離脱の影響が明らかになればこのプロセスを再開する可能性があると、関係者らは述べた。売却対象にはポート・タルボット工場などが含まれ、インドのJSWスチールや中国の河北鋼鉄集団など少なくとも7社が関心を示していた。

  インドのタタ・スチール担当者に電子メールでコメントを求めたが返信はない。同社英国部門の広報担当は発言を控えた。タタ・スチールが英事業売却プロセスを一時中止することについては、英BBC放送が情報源を明示せずに7日に報じていた。

  関係者によるとタタ・スチールは8日に取締役会議を開き、英国事業の今後を協議する。

原題:Tata Steel Said to Halt U.K. Sale Process on Brexit Concern (1)(抜粋)

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