モンテ・パスキ債が下落、政府・EU交渉が暗礁-ベイルインが焦点か

イタリア3位の銀行、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナの劣後債が7日、5カ月ぶり安値まで売り込まれた。イタリアの銀行システムを支える方法について政府と欧州委員会の交渉が暗礁に乗り上げたと報じられたことに反応した。

  ブルームバーグのデータによれば、3億7900万ユーロ(約425億円)相当のモンテ・パスキ債(2020年9月償還)は額面1ユーロに対して0.04ユーロ下げ、0.74ユーロと2月16日以来の安値。

  イタリア政府はモンテ・パスキなど国内銀行が、今月終わりに結果が公表されるストレステスト(健全性審査)に不合格となることを懸念し、資本注入を模索している。公的資金を注入する場合、債権者にも損失を負担させるベイルインを発動するかどうかで欧州委と一致できず、交渉が行き詰まったと事情に詳しい関係者が述べている。

  ハーミーズ・ファンド・マネジャーズのシニア・クレジットアナリスト、フィリッポ・アロアッティ氏は「モンテ・パスキのような銀行でベイルインを実施した場合に伴う悪影響は計り知れない」とし、欧州委が承認すれば「債券保有者に負担を強いずに資本注入できる余地はある」と話した。

   CMAのデータによると、モンテ・パスキの劣後債を保証するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の料率は1年物が3年物を上回り、目先のリスク意識の高まりを示している。

原題:Monte Paschi Bonds Drop as Italy-Europe Talks Halt in Deadlock(抜粋)

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