参院選が10日投開票へ、「改憲勢力」で3分の2に届くかが焦点

  • アベノミクスをめぐって攻防-国政選では初の18歳選挙権適用
  • 民進、共産などが32の改選1人区で統一候補、自民と激突

第24回参院選は10日に投票、即日開票される。改選121議席をめぐり389人が立候補。自民、公明の連立与党が目標とする改選過半数の61議席を確保した上で、憲法改正に前向きなおおさか維新の会なども含めた「改憲勢力」で非改選と合わせ改憲発議に必要な3分の2(162)以上の議席に届くかどうかが焦点だ。

  全国32の改選1人区では民進、共産など4野党は「統一候補」を擁立し、自民候補と激突する構図となっている。  
  
  安倍晋三首相(自民党総裁)は6月24日、岩手県内での街頭演説で、参院選について「最大の争点は経済だ」と指摘した上で、「やるべきことはこの道を力強く前に進んでいくことだ。アベノミクスのギアを二段も三段も上げていくことだ」と語った。公明党の山口那津男代表は同26日、埼玉県内の街頭演説で、英国の欧州連合(EU)離脱問題が世界にさまざまな影響を与えるとの見方を示し、「不透明なこともあるが、だからこそ自民党と公明党の安定した政治が大切だ」と述べた。

与野党9党首討論会

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  これに対し、民進党の岡田克也代表は6日、都内の街頭演説でアベノミクスについて「やるべき改革をやらず、経済成長のための構造改革もやらず、社会保障制度を持続可能にするための改革もやらず、そして大きな借金を残してしまった」と批判。共産党の志位和夫委員長は7日、都内の街頭演説で自民党が目指す憲法改正の本丸は平和主義を定めた「9条を壊すことにある」と述べ、「これは許してはならない」と訴えた。

  このほか、おおさか維新、社民党、生活の党と山本太郎となかまたち、日本のこころを大切にする党、新党改革なども候補者を擁立している。

  共同通信は6日、世論調査結果などを基にした情勢分析で、自民、公明両党は改選過半数の61議席を超えることがほぼ確実な情勢で、おおさか維新の会などを含めた「改憲勢力」で非改選と合わせ改憲発議に必要な全議席の3分の2( 162)に届く見通しが強まったと報じている。

18歳選挙権

  今回は選挙権年齢をこれまでの「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げた初めての国政選挙。10日の投票は全国4万7905カ所の投票所で原則午前7時から午後8時まで行われる。その後 、全国1901カ所で開票作業が行われる。

  総務省が4日に発表した資料によると、投票日1週間前の3日までに期日前投票を済ませた人は、47都道府県で約656万人(選挙区)。 前回2013年の参院選の同時期の期日前投票は約456万人で約1.4倍に伸びた。

  13年の参院選の投票率は全国平均で選挙区、比例代表ともに52.61%で、10年の参院選は全国平均で選挙区、比例代表ともに57.92%。参院選の過去最低投票率は選挙区で1995年の44.52%。

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