FOMC議事録:労働市場の不確実性から政策金利の据え置き決定

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米連邦準備制度理事会(FRB)が6日公表 した連邦公開市場委員会(FOMC、6月14-15日開催)議事録によると、米労働市場と金融安定の不確実性の高まりが、当局者の先行き見通しにリスクをもたらす中、6月会合では政策金利据え置きが決定され た。6月のFOMC会合は、英国の欧州連合(EU)離脱の是非をめぐる国民投票が実施される前に開催された。

  議事録では、6月23日の英国民投票の結果を待つのが賢明だと FOMCが判断したことが示された。FOMC会合当時は、EU残留と 離脱のどちらが支持されるか予測が難しい状況だった。その後の国民投票でEU離脱が支持されると、ポンドは急落し、債券利回りは低下し、過去最低を記録している。

イエレン議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  FOMCはまた、米経済の健全性および利上げの長期的な道筋を重視。雇用の減速は主な懸念材料の一つであり、慎重姿勢を取る理由にもなった。議事録によれば、「参加者は総じて、1-2本の労働市場関連の統計に過剰反応するのは避けた方が良いとの認識で一致」した一方、最近の雇用データの意味合いについては「不透明」と捉えたことが分かった。また大半の当局者は雇用、生産、支出に関してさらなる情報が必要だと判断した。

  議事録によれば、経済または金融面で顕著なショックがなければ、入手する情報で経済成長が上向き、雇用の伸びが完全雇用の達成に十分で、インフレ率が中期的に2%の目標に向けて上昇していると確認できた場合に、フェデラルファンド(FF)金利の目標レンジの引き上げが適切になると、大半の参加者は判断した。

  5月の雇用の伸びについては、通信会社でのストライキや統計上のノイズといった一時的な要素を理由に、多くの当局者は実態より低く示された可能性が高いと判断した。同時に、一部の当局者は雇用の伸び減速は「経済活動の拡大ペースの幅広い減速を示唆」している可能性があると指摘した。

原題:Fed Officials Held Rates in June on Uncertain Job Market (1)(抜粋)

(第2段落に加筆、3段落以降に議事録の内容を追加し、更新します.)
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