欧州債:マイナス利回りのユーロ圏国債が半分以上に-2008年ほうふつ

6日の欧州債市場ではドイツやフランス、オランダの国債利回りが過去最低を更新した。英国の欧州連合(EU)離脱選択で安全志向が高まり、ユーロ圏では利回りがゼロを下回る債券が半分以上となった。

  ドイツ10年債利回りはマイナス0.2%を下回る水準まで下げ、これまでの最低を記録。同年限のフランスとオランダの国債利回りも過去最低を付けた。イタリアの銀行危機のほか、英国の不動産ファンドがさらなる試練に直面するなど、2008年の金融危機を想起させる状況となっている。

  スミス・アンド・ウィリアムソン・インベストメント・マネジメントで資産運用に携わるジョン・アンダーソン氏(ロンドン在勤)は「2008年のような雰囲気になり始めている」と指摘。「国債利回りは極めてひどい状況に近く陥ることを物語っている。個人的に現時点ではリスクオフで、慎重を期している」と述べた。

  政治リスクも顕在化している。英国民投票の3日後に行われたスペイン総選挙でラホイ暫定首相が過半数議席を獲得できなかった。イタリアでは年内に政治改革に関する国民投票が実施される予定で、レンツィ首相は否決された場合は辞任する意向を明らかにしている。

  ブルームバーグ・ユーロ圏ソブリン債指数がカバーする6兆3900億ドル相当の国債のうち、利回りがマイナスの銘柄の規模が半分を超えた。さらに約1兆9000億ドル相当は欧州中央銀行(ECB)の量的緩和プログラムで購入対象とするマイナス0.4%の中銀預金金利を下回り、対象外となっている。

  ロンドン時間午後4時18分現在、欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは前日比ほぼ変わらずのマイナス0.18%。一時はマイナス0.205%まで下げた。前日までの2営業日で6bp低下した。同国債(表面利率0.5%、2026年2月償還)価格は106.56。30年物利回りも過去最低となる0.292%を付けた。

原題:Half of Euro-Area Bond Yields Below Zero as Investors Recall ’08(抜粋)

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