LMEニッケル:反落、8週間ぶり大幅安-フィリピン動向めぐり臆測

5日のロンドン金属取引所(LME)のニッケル相場は反落し、8週間ぶりの大幅安となった。中国へのニッケル鉱石供給大国であるフィリピンについて、環境規則を満たさない鉱山を閉鎖するとした同国政府の対応に、これまでの予想よりも時間がかかるかもしれないとの観測が浮上した。

  フィリピンから中国への供給をめぐる懸念を背景に、ニッケル相場は6月に12%の上昇となった。フィリピンのドゥテルテ新政権が環境基準の強化を図り、供給に混乱が生じるとの不安が生じた。ロペス環境天然資源相は、3-4週間で鉱山事業の監査が完了するとの見通しを示したが、鉱山閉鎖の時期をめぐっては臆測が広がっている。

  コメルツ銀行のアナリスト、ダニエル・ブリーゼマン氏はリポートで、「必要とされる環境基準を満たしていないフィリピンの鉱山が近い将来に実際に閉鎖される可能性があるのか、現時点で疑問が生じている」と指摘した。

  LMEのニッケル相場(3カ月物)は前日比4.8%安の1トン=9705ドルで取引を終えた。5月9日以来の大幅な下げ。LMEの銅相場(3カ月物)も値下がりし、1.6%安。亜鉛や鉛、スズも安い。アルミニウムは上昇した。

原題:Base Metals Drop as Markets Dip on Concern About Global Economy(抜粋)

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