SF連銀総裁:年内利上げは正当、成長とインフレが予想通りなら

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  • 英EU離脱が米国の見通しに及ぼすリスクは比較的軽微だろう
  • 昨年から今年初めにかけての中国・アジアのリスクの方が大きかった

米サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は5日、英国民投票での欧州連合(EU)離脱の選択で米経済が軌道から外れることはないとした上で、経済成長とインフレが自身の予想通りなら、米金融当局が今年利上げを実施する余地が残ると述べた。

  同総裁は電話インタビューで、「これまでの展開を見る限り、英EU離脱が米国の見通しに及ぼすリスクは比較的軽微だろう」と分析。今年の米成長率は0.1ポイント程度押し下げられ、2%を若干下回る水準になる可能性があると述べた。

  ウィリアムズ総裁は米失業率が今年4.5%に低下し、インフレ率が加速を続けると引き続き予想していると発言。予想が現実となれば、今年の利上げは適切になるだろうと述べたが、具体的な時期や内容にはコメントしなかった。同総裁は2018年まで連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を持たない。

  同総裁は米金融当局の責務達成能力という観点からは「昨年と今年の早い時期の中国・アジアに関する懸念の方がはるかに大きかった」と指摘。「不確実性を測るのは、畑違いのものを比較するようなもので難しい。しかしその一方で、アジアに関する懸念の幾つかを考える時、英EU離脱問題より直接的にわれわれの目標達成、すなわち政策の道筋に影響を及ぼす下方リスクが認められる」と説明した。

  ウィリアムズ総裁は、英国民投票の結果は市場に衝撃を与え、揺るがしたものの、通商面では英国との貿易が占める割合は大きくないため、英経済の停滞の影響は限定的なものにとどまるだろうと述べた。

  米金融政策については、現在は慎重姿勢を取っているが、世界的なリスクにもかかわらず成長が持続すればスタンスを変える必要があると指摘。「経済データが力強さを示すか、私の見通しと合致すれば、比較的慎重なアプローチを若干修正すべきだとの議論が生じるだろう。慎重姿勢を長く保ち過ぎれば、将来、極めて積極的に利上げを推し進めなければならなくなるので悪影響をもたらしかねない」と説明した。

原題:Williams Says 2016 Fed Rate Hike Warranted If His Forecast Met(抜粋)

(2段落目以降に発言内容を追加して更新します.)
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