米国株:下落、世界経済の先行きを不安視-商品関連や金融が安い

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5日の米国株は下落。商品株や銀行株を中心に値下がりした。イングランド銀行のカーニー総裁の発言で英国の欧州連合(EU)離脱選択が低調な世界の成長をさらに圧迫するとの懸念が再燃した。

  この日はエネルギーと金融セクターの下げが目立った。カーニー総裁はEU離脱決定に伴うリスクが見られる中で「大幅な景気減速が見込まれる」と述べた。

  S&P500種株価指数は前営業日比0.7%安の2088.55 。5営業日ぶりに下げた。ダウ工業株30種平均は108.75ドル(0.6%)下げて17840.62ドル。ナスダック総合指数は0.8%下げた。

ニューヨーク証取のトレーダー

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  ノーススター・ウェルス・パートナーズのマイケル・シェルドン最高投資責任者(CIO)は「この日の材料は欧州銀行発の金融不安の波及や原油安、通貨安だ」と指摘。「連休が明け、投資家は英国民投票後の相場上昇は恐らく行き過ぎていたと受け止めた」と続けた。

  石油のコノコフィリップスは4.2%安。ニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が下落した。フリーポート・マクモランも下落した。銀行株ではJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックス・グループが売られた。航空機のボーイングや航空機器メーカー、ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)は2%超の下げ。工業株は5日ぶりに下げた。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は5.5%上昇して15.58。先週は43%低下した。  

  フェデレーテッド・インベスターズのチーフ株式ストラテジスト、 フィリップ・オーランド氏(ニューヨーク在勤)は、「英EU離脱決定の影響がある中で株価は先週のような上げを見せるべきではなかったと考えている」と述べ、「前週末まで4日間の反応は通常とは異なっていた。市場は英国民投票など存在せず、すべてが通常通りであり経済への影響をまったく無視するかのようだったが、そのような見方はおろかだ」と続けた。

  サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は英EU離脱選択で米経済が軌道から外れることはないだろうと述べ、経済成長とインフレが自身の予想通りなら、今年利上げを実施する余地が残ると述べた。

  S&P500種産業別10指数では、ディフェンシブ銘柄とされる公益事業と生活必需品が上昇した。

原題:U.S. Stocks Slip as Investors Refocus on Global Growth Outlook(抜粋)

(第2段落を加え、第4段落以降を追加します.)
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