石油価格、大幅上昇は見込めず-独立系石油取引最大手ビトル

  • ビトルのテイラーCEO、今年末の原油価格を50ドル近辺と予想
  • 中国などアジアの需要の伸びが鈍化する見通し

世界最大の独立系石油取引会社ビトル・グループのイアン・テイラー最高経営責任者(CEO)は、今後1年半の間に石油価格はあまり上昇しないだろうとの見方を示した。需要の伸びが鈍り、製油業者の供給が消費を満たせないとの心配がないことを理由に挙げた。

  テイラーCEOはブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで、「石油相場が今後大きく上昇するとは思えない」と発言。「市場に大量の石油があり、この消化にはかなりの時間がかかるだろう」と述べた。この1カ月、1バレル=50ドル近辺で推移しているブレント原油は今年末には恐らく「現時点からあまり遠くない」水準にあるだろうと述べ、2017年末には60ドル前後へと上昇すると予想した。

  ゴールドマン・サックス・グループも似たような見方を示している。約40年にわたり石油取引に携わってきたテイラーCEOは、今年上半期は供給障害や予想以上の需要の伸びなど一時的要因が需給の引き締まりを後押しし、価格を押し上げたと指摘した。

  「恐らく下半期の需要の伸びはやや低めになるだろう」と同氏は予想する。「東アジアからの引き合いはやや減っている」とし、「茶つぼ(ティーポット)」と呼ばれる中国の小規模製油所は年初の数カ月に「買い過ぎ」、飽和状態にある様子だと述べた。

原題:World’s Top Oil Trader Says Prices Won’t Rise Much Further (1)(抜粋)

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