欧州債:独仏蘭の国債が上昇-質に逃避、英先行きや伊銀行界を懸念

5日の欧州債市場では、ユーロ参加国の中で安全とされるドイツとフランス、オランダの国債が上昇。ドイツ10年債利回りが過去最低を更新したほか、同年限のフランスとオランダの国債利回りはゼロに接近した。

  イタリア政府がストレステスト結果公表前に国内銀モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナへの新たな資本注入を検討していると伝わったほか、英国が国民投票で欧州連合(EU)離脱を選択した影響で、安全資産の需要拡大に拍車が掛かっている。

  こうした流れから米10年債利回りも過去最低を記録。ブルームバーグ・グローバル先進国ソブリン債指数に採用されている国債のほぼ10兆ドル相当の利回りがマイナス圏にある。

  INGグループ(アムステルダム)のシニア金利ストラテジスト、マルティン・ファンフリート氏は「いわば最悪の状況だ」とし、「イタリア銀行界の問題について不安なニュースがあるほか、英EU離脱選択をめぐる懸念も目に見えて悪化した。商いも極めて薄い。個人的に利回りは向こう数日でさらに低下することもあり得ると思う」と語った。

  ロンドン時間午後4時34分現在、ドイツ10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下のマイナス0.18%。一時はマイナス0.182%と、過去最低を付けた。同国債(表面利率0.5%、2026年2月償還)価格は0.39上げ106.595。

  同年限のオランダ国債利回りは過去最低となる0.026%、フランス国債利回りは0.131%までそれぞれ下げた。フランス国債の9年物利回りは初めてゼロを下回った。

原題:French, Dutch 10-Year Yields Near Zero as Germany’s Reach Record(抜粋)

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