FBI、クリントン氏の訴追見送りへ-機密情報扱いは「不注意」

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米大統領選の民主党候補指名を確実にしたヒラリー・クリントン氏が国務長官時代の公務で私的なメールを使っていた問題で、米連邦捜査局(FBI)はクリントン氏に対する刑事訴追を見送る方針を決定した。ただFBIは、公的なやり取りにおいてクリントン氏に不注意があったとし、機密性の高い情報がハッカーに漏えいする可能性はあったと指摘した。

  FBIのコミー長官は5日、クリントン氏および同氏の側近に対する刑事訴追の是非についての最終的な判断は検察当局が下すことになると説明。ただ今回のFBIの決定で、長期にわたりクリントン氏に影を落としてきた調査は新たな局面を迎えることになる。

  長官は、クリントン氏と同氏のスタッフは「機密性の高い情報の扱いにおいて極めて不注意だった」としながらも、「訴追には相当しないというのが妥当な見方だとわれわれは判断した」と述べた。

  コミー長官はこの日発表した声明について、内容を政府当局者と調整してはいないと説明。声明が発表されてから数時間後、クリントン氏はオバマ大統領と共にノースカロライナ州シャーロットに姿を現した。

  共和党の指名が確実なドナルド・トランプ氏は今回のコミー長官の決定を強く批判。ツイッターに「FBI長官は悪徳なヒラリー氏が米国の安全保障を危険にさらしたと指摘したが、訴追はない。驚きだ。この政治システムは不正に操作されている」と投稿した。

原題:FBI Recommends No Clinton Charges Despite Carelessness on E-Mail(抜粋)

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