ふらつく米株、英国民投票前の水準に戻す-市場は年内最高値更新予想

  • ウォール街の株式ストラテジストは年内に最高値更新との見方変えず
  • 一定の経済成長ペース下では株価は打撃を受けにくいもよう

上昇はしないが、下がる一方というわけでもはない。米株のこのところの推移を簡単に言い表すとしたらこうなるだろう。10%調整して、7年間の強気相場で最長の下げにはまり込んだ3カ月後、S&P500種株価指数は英国民投票という新たな衝撃を乗り切って、下げる前の水準に戻した。6月24、27日の5.3%の下落も、8日間で急落前の水準まで回復した。

  こうした米株のボラティリティでもウォール街の株式ストラテジストの見解は揺らいでおらず、年内に過去最高値を更新するとの予想を変えていない。企業利益の減少やバリュエーション(株価評価)の急上昇、米大統領選挙など株式投資家が以前から懸念していた問題に英国の欧州連合(EU)離脱という新たな問題が加わったにもかかわらず株価が回復したことは、経済成長がリセッション(景気後退)入りするほど遅くなく、利上げを引き起こすほど速くないペースであれば、株価は打撃を受けにくいということを示している。

  エコノミストの予測に基づけば、米経済のリセッション入りの確率は英国民投票以降、変わっていない。7月1日にブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の中央値によると、今年の米国内総生産(GDP)伸び率見通しは1.8%と、英国民投票前と同水準だった。

原題:Punch-Drunk U.S. Stocks Keep Dodging as Strategists See Records(抜粋)

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