【個別銘柄】銀行やFリテイリ下落、アダストリ大幅安、免疫生物急騰

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5日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  銀行株:三井住友フィナンシャルグループ(8316)が前日比1.4%安の2887.5円、三井住友トラスト・ホールディングス(8309)が2.7%安の315.9円、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が1.2%安の450円など。4日の欧州市場でイタリアの銀行株が売りを浴びたことが嫌気された。また、BNPパリバ証券は4日付で、三井住友Fと三井住友Hの投資判断を「ホールド」から「ウエート下げ」に引き下げ。金融緩和と円高局面が続く中、銀行株の上昇は期待できないとしている。

  ファーストリテイリング(9983):4.2%安の2万6540円。4日に発表した6月の国内ユニクロ既存店売上高は4.5%増だったが、伸び率は3カ月ぶりに鈍った。野村証券は、前年の不振を考慮するとやや物足りない印象と指摘。ただし、トレンド対応商品がジーユーだけでなく、ユニクロ本体の売上高のけん引役にも上がってきており、マーチャンダイジング(MD)の変化基調は続いているとみる。

  アダストリア(2685):8.1%安の3395円。4日に発表した6月の既存店売上高は前年同月比1.9%増だったが、伸び率は2カ月連続で鈍化。JPモルガン証券の村田大郎アナリストは、6月は4ー7%の増加とみていたため、想定より弱かったと電話取材で指摘した。

  エービーシー・マート(2670):6.6%安の6530円。4日に発表した6月の既存店売上高は前年同月比0.5%減。円高を背景に、インバウンド需要が一服した。

  わらべや日洋(2918):12%高の2150円。3ー5月期の連結営業利益は前年同期比19%増の15億4700万円だった、と4日に発表。食品製造設備関連での大型案件の反動減で売上高は0.5%の微増にとどまったが、昨年稼働した岩手工場の初動経費の解消などが寄与した。

  UACJ(5741):6.6%高の257円。メリルリンチ日本証券は4日、投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を240円から340円に上げた。国内アルミ圧延事業の不振脱却を評価。清涼飲料メーカーによる意匠性の高いアルミボトル缶の採用拡大でアルミ缶市場が拡大しているほか、競合する神戸製鋼所の能力に余力がなくなり、これ以上神戸鋼へのシェア移動は起こらないとの見方を示した。

  免疫生物研究所(4570):150円(17%)高の1012円とストップ高。アルツハイマー病の原因物質とみられているアミロイドβタンパク質の中で、神経細胞に対し毒性を持ちやすいタンパク質を標的とする抗体を京都大学などと開発したと5日に発表。成果が英学術誌のサイエンティフィック・リポーツに掲載される予定で、医薬品開発の進展につながるとみられた。

  ブイ・テクノロジー(7717):12%高の1万2920円。多結晶シリコンのパネルを従来の9分の1の投資で生産できる、と日経産業新聞が報道。有機ELパネルでも使え、新装置で2019年3月期に年80億ー100億円規模の売上高を目指すという。

  ジャパンディスプレイ(6740):11%高の182円、日東紡(3110)も7.8%高の374円。エフィッシモ キャピタル マネジメントがJディスプ株を5.44%、日東紡株を5%保有していることが4日に提出された大量保有報告書で分かった。保有目的は投資一任契約に基づく顧客資産運用のための純投資。投資魅力のある銘柄と市場で受け止められた。

  フュージョンパートナー(4845):16%高の596円。パッケージソフトウエアを開発・販売するソフトブレーン(4779)の発行済み株式数の40%を取得し、持分法適用関連会社にしたと4日に発表。ソフトブレは100円(20%)高の608円とストップ高。

  アークス(9948):9%高の2654円。3ー5月期の連結営業利益は前年同期比16%増の34億200万円だった、と4日に発表。道北での新規出店のほか、生鮮食品の品揃え充実などを目的にした店舗改装の効果などで売上高が2.5%増と堅調、売上総利益率の改善が進んだ。

  日産化学工業(4021):3.3%高の3175円。ジェフリーズ証券は4日、新規に投資判断を「買い」、目標株価を3550円とした。汎用化学品から特殊化学品へのビジネスポートフォリオの転換がうまく進んでいる、と評価。農業化学品の数量増加を原動力に、向こう3ー4年にわたり1桁台後半の1株利益の成長を予想する。

  前沢工業(6489):8.7%高の275円。16年5月期の連結営業利益は前の期比24%増の8億7300万円と、従来計画の6億2000万円を上回ったもようと4日に発表。共同企業体(JV)物件で決算が確定、利益が上向いたほか、原価低減や経費削減努力も寄与した。

  フジ(8278):5.7%安の2382円。3ー5月期の連結営業利益は前年同期比6.7%減の19億6000万円だった、と4日に発表した。

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