長江和記とビンペルコム、仏イリアッドに伊無線資産売却交渉-関係者

  • 長江とビンペルコム、EUから部門統合の承認獲得のため資産売却
  • 仏イリアッドには初のイタリア電話通信市場への参入

香港の長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス)と米ビンペルコムが部門統合の承認獲得のため売却を予定している不要な基地局と周波数のうち、イタリア国内の無線通信施設の有力買い手候補として、フランスの通信会社イリアッドが急浮上してきた。買収が実現すれば、イリアッドはイタリアで4番目の規模となる通信会社となる。

  協議が非公開であることを理由に、複数の関係者が匿名を条件に語ったところによると、CKハチソンとビンペルコムは、資産家ザビエル・ニール氏が設立したイリアッドと独占的な交渉に入った。イリアッドにとってはイタリアへの初の進出となり、ビンペルコムのウインド・テレコムとCKハチソンの3イタリアの統合後の市場に新たに参入することになる。スイスコムのファストウェブも同無線通信資産の買収に名乗りを上げている。

  今年5月、欧州連合(EU)はCKハチソンの英通信会社O2の買収案に対し拒否権を発動。今回、CKハチソンとビンペルコムは、売却資産に複数の買い手を呼び込むことで同じ轍を踏むのを避ける意図がある。両社はEUから異議告知書が送られるのを回避するため、今週新たな妥協案を提示すると関係者は先週説明した。EUから反対がなければ、買収は9月8日の期限前に条件付で承認される見通し。

  CKハチソンとビンペルコム、EUの行政執行機関である欧州委員会、ファストウェブの担当者はいずれもコメントを控えた。イリアッドの担当者も今のところコメントを発表していない。

  ウインドと3イタリアの統合による新会社は、テレコム・イタリアを抜き顧客数で同国最大の無線通信会社となる。

原題:Hutchison, VimpelCom Said in Exclusive Wireless Talks With Iliad(抜粋)

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