コンゴでの金の違法採掘で外国企業が恩恵受ける-国際人権団体

国際規制当局が金業界の浄化を目指しているにもかかわらず、コンゴ(旧ザイール)東部での金の違法取引で外国企業と武装勢力が利益を得ていることが、国際人権団体グローバル・ウィットネス(本部ロンドン)の報告書で明らかになった。

  同団体が5日発表した報告書によると、コンゴ東部で金のしゅんせつ船を操業している中国企業1社が、2014-15年の1年間に最大1700万ドル(約17億4000万円)相当の金を国外に密輸した。また、複数の武装勢力は採掘に携わる人々に違法に税金の支払いを強要し、月間最大2万5000ドルを得ていたほか、2年間に少なくとも2丁の自動小銃と4000ドルを同社から受け取っていた。

  10年以降、経済協力開発機構(OECD)の鉱物供給網に関する指針などの国際規制と米金融規制改革法(ドッド・フランク法)はいわゆる紛争鉱物の取引の抑制を目指してきた。これらの鉱物については、デュー・デリジェンス(適正評価)やトレーサビリティー(追跡可能性)のプログラムによって武装勢力が利益を得る機会が減っているが、コンゴ東部では、このうち少なくとも60の武装勢力がスズやタンタル、タングステンの取引で利益を得ている。これらの鉱物よりも輸送が容易で価値の高い金については同様のプログラムは導入されておらず、違法な金採掘の増加につながっている。

  国連は6月に、コンゴの輸出業者は正当で紛争のない採掘地域から金を採掘するというデュー・デリジェンスの義務付けを無視していると指摘。金のトレーサビリティー・システムの欠如は「特に懸念される分野だ」と説明した。
  
原題:Congo Illegal Gold Trade Benefits Foreign Companies, Group Says(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE