金ETF通じた金保有、1月以降500トン余り増加-投資家の懸念反映

  • 英国民投票の結果受けETF通じた金保有膨らむ
  • 金価格は6月に約2年ぶりの高値に上昇

世界の上場投資信託(ETF)を通じた金保有量が1月の水準から500トン余り増えている。投資家の間では、経済成長鈍化や米金融当局による利上げ先送りの可能性、英国民投票での欧州連合(EU)離脱選択をめぐって懸念が高まっている。

  ブルームバーグが集計したデータによれば、金に裏付けされたETFを通じた金保有量は1日、6.6トン増加し1959.1 トンと、1月6日時点の1458.1トンから増えた。投資家らが英国民投票の結果に反応したため、保有量は先週37トン増加。1-6月(上期)のうち5カ月は増えている。

   米金融当局が利上げをちゅうちょする姿勢を示し、欧州と日本でマイナス金利が広がっていることから金価格は上昇していたが、英国民投票の結果が値上がりに拍車を掛け、価格は6月に約2年ぶりの高値を付けた。米10年債と30年債の利回りが過去最低となる中、米ゴールドマン・サックス・グループなどの銀行は、英国民投票の結果を受けて金価格見通しを引き上げた。

  ナショナルオーストラリア銀行(NAB)のエコノミスト、ビアンヌ・レイ氏は「世界的な低利回り環境に加え、幾つかの主要な地政学的状況により金融市場のボラティリティ(変動性)が上昇し、安全資産としての金の魅力が高まっている」と指摘。今後の米利上げに対する市場の期待が後退していることは、金価格がさらに上昇する可能性を示唆していると述べた。

原題:The 500 Tons of Gold That Show Global Rise in Investor Angst(抜粋)

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