英EU離脱選択の日に25%失う、昨年首位の日本CB運用ファンド

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2015年の日本市場での運用結果で首位の英ストラットン・ストリート・キャピタルのファンドが、国民投票で英国の欧州連合(EU)離脱が選択された日に25%(円建てベース)を失ったことが分かった。転換社債型新株予約権付社債(CB)で運用しており、リスク回避の株価下落が響いた。

  ジャパン・シンセティック・ワラント・ファンドを運用するマシュー・ロナガン氏らによると、同ファンドの運用収益は、東証株価指数(TOPIX)が上昇した際はその5-7倍の上昇、低下したときはその3倍程度の下落をもたらす傾向がある。英国民投票の開票結果が判明した6月24日、TOPIXは前日比7.3%下落したのに対し、同ファンドは3.4倍の24.6%急落した。翌週明け以降、一時持ち直したものの、年初来の収益率は円建てでマイナス47%。

  同ファンドは購入したCBを社債と新株予約権に分離。少ない元手で投資できるよう社債部分をいったん邦銀などに売却。発行企業の株価が上昇した場合は買い戻し、新株予約権と組み合わせCBとして売却する。

  同ファンドを共同で運用するトレバー・スリワースキ氏は、「大きな市場の動きには慣れている」としながらも、6月は長い目で見ても「最悪の月のうちの一つだ」と言う。

6月24日は日本株急落

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  中国人民元切り下げに端を発した昨夏の市場混乱時に、ろうばい売りせず市場反転に備えて追加投資したことが寄与し、昨年は64%の収益を上げた。シンガポールの調査会社ユーリカヘッジによる15年の集計によると、日本に焦点を当てたファンドで首位。同ファンドは両氏のほか、ローワン・チャップリン氏の3人で運用している。

  同ファンドの運用額は1340万ドルで、23銘柄(166億円)に投資している。

(第4段落を追加しました.)
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