7月4日の海外株式・債券・為替・商品市場:米市場は休場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎外為:ポンド、09年来で最悪の下落に歯止め-政府や中銀に期待

4日の外国為替市場でポンドは2週間として7年余りで最悪の下落 に歯止めがかかった。英当局が欧州連合(EU)離脱の国民投票結果の 影響を緩和する措置を打ち出すとの期待が浮上した。

ポンドはドルに対して3営業日ぶりに上昇。4日の米市場は独立記 念日の祝日で休場。

オズボーン英財務相は4日英議会で、銀行が融資に回せる資金を増 やす可能性を示唆したほか、同日付の英紙フィナンシャル・タイムズ (FT)とのインタビューで法人税引き下げの案も示した。イングラン ド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は5日に利用可能なマクロプルデ ンシャル政策措置について説明する。

クレディ・アグリコルの法人・投資銀部門のG10通貨戦略責任者、 バレンティン・マリノフ氏は「当局の早急な対応は急落のリスクを抑 え、ポンド建て資産に追い風だ」と述べた。

ロンドン時間午後4時40分現在、ポンドは0.4%高の1ポンド =1.3317ドル。前週までの2週間でドルに対して7.6%下げ、6月の騰 落率はブルームバーグがモニターする主要31通貨中で最悪。対ユーロで は前週末比0.2%高の1ユーロ=83.67ペンス。

円は前週末からほぼ変わらずの1ドル=102円51銭。

カーニー総裁は景気支援や法人融資拡大、投資促進に向けて使用可 能なマクロプルデンシャル措置を打ち出す見通しで、銀行の資本規制を 緩和する可能性もある。

これに加え、オズボーン財務相の税制面での提案が英国のEU離脱 決定後のポンド相場を支える可能性があるものの、トロント・ドミニオ ン・バンクのネッド・ランペルティン氏を含む多くのストラテジスト は、ポンドには戻り待ちの売りがまだ出やすいとの見方を示している。

同行通貨戦略の欧州責任者、ランペルティン氏(ロンドン在勤)は 「これはゆっくり進行する話で、数カ月や数四半期にわたるだろう」と 指摘。「英国の離脱の経済的な意味を市場はまだ完全には把握していな いと思う。特にプロセスがどのようになるのか疑問点が多々ある」と述 べた。

原題:Pound Halts Worst Two-Week Drop Since 2009 Amid Stimulus Hints(抜粋)

◎米国株:米独立記念日の祝日で休場

◎米国債:米独立記念日の祝日で休場

◎NY金:米独立記念日の祝日で休場

◎NY原油:米独立記念日の祝日で休場

◎北海ブレント原油先物、50ドル近辺で終了-ナイジェリアで生産回復

4日の原油市場では北海ブレント先物が1バレル=50ドル近辺で取 引を終えた。武装勢力の攻撃で被害が出ていたナイジェリアの一部イン フラが修復され、同国の生産量は6月に回復した。

ブルームバーグの調査によると、ナイジェリアの6月の産油量は平 均で日量153万バレルと、5月と比べ約9万バレル増えた。

ロンドンICEのブレント9月限は25セント(0.5%)安の1バレ ル=50.10ドルで終了。ナイジェリアの武装勢力が3日に原油施設5カ 所に新たな攻撃を加えたと犯行声明を出したことを受けて、一時は上昇 する場面もあった。同国では石油・ガス業界の労組が人員削減への抗議 や石油関連の新法成立を遅らせることを目的として、7日からストライ キを実行する計画だ。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の電子取引ではウェスト・ テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限が23セント (0.5%)安の1バレル=48.76ドル。4日は米国の「独立記念日」の祝 日のため立ち会い取引は休場。

原題:Brent Oil Closes Near $50 as Nigeria Output Rises Despite Strife(抜粋)

◎欧州株:5日ぶり下落、イタリア銀行株が売り浴びる-鉱業株は上昇

4日の欧州株式相場は5営業日ぶりに下落。鉱業株が買われたもの の、イタリアの銀行銘柄が売りを浴び、指標のストックス欧州600指数 を2月以来の大幅高に押し上げた勢いは失速した。

ストックス600指数は前週末比0.7%安の329.78で終了。米金融市場 が独立記念日の祝日で休場だったこの日の出来高は、30日平均を約30% 下回る水準となった。イタリアのモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ が14%下げるなど、銀行株は安い。一方、フレスニーヨとランドゴール ド・リソーシズなどの鉱業株は買われた。銀と金相場がいずれも2014年 以来の高値をうかがう勢いを示していることが好感された。

ストックス600指数は英国の国民投票でEU(欧州連合)離脱が選 ばれた直後の2日間で急落したが、その後の4営業日で7.6%反発し、 下げ幅を半分以下に縮めた。

MPPM(独エップシュタイン)のギレルモ・ヘルナンデス・サン ペレ氏は「先週に大幅上昇したことや米休場で欧州株は一息ついてい る」とし、「金融銘柄や周辺国の株式から産金会社などの安全な資産に 資金を移す動きが続いている。イタリアの銀行株は引き続き売られてい る。政府支援にもかかわらず、相変わらず資本不足だとの意見が多いた めだ」と語った。

イタリアのFTSE・MIB指数は1.7%安と、西欧市場の主要株 価指数の中で最もきつい値下がりを記録。欧州中央銀行(ECB)がモ ンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナに対し不良債権の対処策をまとめる よう求めたことが売りを誘った。ストックス600指数の業種別指数の中 では自動車株と不動産関連銘柄の下げが大きかった。

原題:Italy Banks Drag Europe Stocks Down for First Time in Five Days(抜粋)

◎欧州債:周辺国債、最近の上昇基調に一服感-米休場で薄商い

4日の欧州債市場では、ユーロ参加国の高利回り国債に一服感が出 た。先週は1週間にわたる価格上昇でイタリア10年債利回りは約1年ぶ りの低水準、スペイン国債の利回りは過去最低に達していた。

米金融市場が独立記念日の祝日で薄商いの中、前週末まで5日続伸 していたスペイン10年債は横ばい。同年限のイタリア国債は英国の欧州 連合(EU)離脱選択が明らかになって以降で初めて値下がりした。

スペインの長期国債は週間ベースで2012年以降最高の上昇幅を記録 したばかりだった。欧州中央銀行(ECB)が量的緩和(QE)の条件 を緩和する場合、最も恩恵を受けるとの観測が高まったためだ。2年物 と10年物の利回りは前週末の1日にいずれも過去最低を付けた。ラホイ 暫定首相が総選挙で自らの立場を強めたことも追い風となった。

DZバンク(フランクフルト)の主席市場ストラテジスト、ダニエ ル・レンツ氏は「混乱を経て、市場に新たな均衡が生まれている様子 だ」とし、「全体的に現時点で利益確定の動きが見受けられる。ECB をめぐる観測に基づいた周辺国債の勢いはなくなった」と語った。

ロンドン時間午後4時45分現在、イタリア10年債利回りは前週末比 1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.24%。1日には 一時1.15%と、2015年3月以来の低水準を付けた。同国債(表面利 率1.6%、2026年6月償還)価格はこの日、0.135下げ103.34。

スペイン10年債利回りはほぼ変わらずの1.15%。1日には過去最低 となる1.047%まで下げる場面があった。

原題:Europe’s Higher-Yielding Government Bonds Halt Last Week’s Rally(抜粋)

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