元バークレイズのトレーダー3人有罪評決-英LIBOR不正操作裁判

更新日時
  • 元トレーダー5人がLIBOR操作の罪に問われ裁判を受けていた
  • 英裁判所の陪審は残り2人について評決に至らず

ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正操作事件でロンドンの刑事法院の陪審は4日までに、詐欺罪に問われた英銀バークレイズの元トレーダーら3被告に有罪の評決を下した。週内に量刑言い渡しが行われる。LIBOR操作事件は過去10年に銀行の企業文化刷新につながった重大不祥事の1つで、ロンドン金融史の一つの章を締めくくる評決となった。

  バークレイズがLIBOR操作で多額の制裁金を支払ってから4年余り。元トレーダーのジョナサン・マシュー(35)、ジェイ・マーチャント(45)、アレックス・パボン(38)の3被告は先週、LIBORを操作するために2005年から07年にかけて他のバークレイズ従業員と共謀した罪で有罪とされた。

有罪評決を受けた元バークレイズの3被告

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg *** Local Caption *** Alex Pabon

  バークレイズによる12年6月の2億9000万ポンド(現行レートで約395億円)の制裁金支払いは、世界的なスキャンダルとして波紋を広げ、、ブローカーやトレーダーの間でしか知られていなかった専門分野の金利という位置付けのLIBORがバンカーの強欲と同義語に転じた。バークレイズの制裁金支払いから数日で当時のボブ・ダイアモンド最高経営責任者(CEO)は辞任。監督当局は最終的に金融業界に約90億ドルに上る制裁金を科すことになった。

  今年まで英金融行動監視機構 (FCA)の上級弁護士を務めていたメイヤー・ブラウンのガイ・ウィルクス氏は「思い返せば、この事件で起きたことはほとんど別世界のようだ」と述べ、「銀行はもはや、この種の行動が大目に見られる場所ではなくなった。バンカーは決して刑務所に入ることはないと以前なら言われたものだが、これらの評決はそうした時代が過ぎ去ったことを示している」と指摘した。

  スティリアノス・コントグラス(44)、ライアン・ライク(34)両被告について陪審は4日、全員一致の評決には至らなかった。主要なLIBOR金利申告担当者だったピーター・ジョンソン被告は14年10月に有罪を認めていた。裁判官は先週下された3人の有罪評決について、残り2人に対する陪審の判断が下るまで公表を控えるよう命じていた。

  検察は裁判での電子メール開示や証言を通じて、銀行とトレーダー個人に利益をもたらした不正を暴いた。英重大不正捜査局(SFO)はコントグラス、ライク両被告について再審理を申し立てるかどうか判断する必要がある。

  トレーダーらは陪審判断についてコメントを控えた。バークレイズの広報担当者もコメントしなかった。

原題:Guilty Ex-Barclays Trio Ends Another Libor Chapter for London(抜粋)

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