ロシアの2016年石油輸出、過去最高となる勢い-欧州向け競争激化

  • 1-6月期は4.9%増の日量555万バレル
  • 制裁解除後のイランも欧州向け供給を増加

ロシア産石油の今年の輸出量は過去最高となる勢いだ。イランが欧州向け供給を増やす中、欧州市場をめぐる競争が激化している。

  ロシアエネルギー省のデータによると、1-6月の輸出量は前年同期比4.9%増の日量555万バレルとなった。6月単月では前年同月比1.14%増え日量1084万3000万バレル。2014年7月以来、毎月増加を続けている。

  BMIリサーチの石油・ガス担当責任者、クリストファー・ヘインズ氏は、「生産が堅調に推移すれば、通年の輸出量は過去最高となる公算が大きい」とし、「これは競争が厳しくなることを意味する。とりわけイランが南欧諸国への石油輸出を増やしている」と説明した。

  石油輸出国機構(OPEC)はイランの参加が見込めないことなどを理由に、供給過剰の緩和に向けた措置を講じることができなかった。これを受けてロシアは、4月に生産と供給の引き上げを示唆した。1月の経済制裁解除後、イランは増産に素早く動き、欧州で顧客を再獲得した。核開発問題でイランが2012年に欧州での原油販売を禁止された後、主に恩恵を受けたのはイラン産と性質が似るウラル原油を産出するロシアだった。

  ノバク・エネルギー相は最近の見通しで、今年の石油輸出量が2億5200万トン(日量換算で505万バレル)になると見込んだが、現状はこれを超えるペースだ。テクスレル第1次官は4月に最大2億5500万トンと予想した。エネルギー省によると、これまでの最高は2007年に記録した2億5390万トン。

原題:Russian Oil Exports Set for Record as Europe Competition Grows(抜粋)

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