外為:ポンド、09年来で最悪の下落に歯止め-政府や中銀に期待

更新日時
  • オズボーン英財務相の法人税引き下げ案でポンド買われる
  • カーニー英中銀総裁、マクロプルデンシャル措置について説明へ

4日の外国為替市場でポンドは2週間として7年余りで最悪の下落に歯止めがかかった。英当局が欧州連合(EU)離脱の国民投票結果の影響を緩和する措置を打ち出すとの期待が浮上した。

  ポンドはドルに対して3営業日ぶりに上昇。4日の米市場は独立記念日の祝日で休場。

1ポンド硬貨

Photographer: Jason Alden/Bloomberg

  オズボーン英財務相は4日英議会で、銀行が融資に回せる資金を増やす可能性を示唆したほか、同日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで法人税引き下げの案も示した。イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は5日に利用可能なマクロプルデンシャル政策措置について説明する。

  クレディ・アグリコルの法人・投資銀部門のG10通貨戦略責任者、バレンティン・マリノフ氏は「当局の早急な対応は急落のリスクを抑え、ポンド建て資産に追い風だ」と述べた。

  ロンドン時間午後4時40分現在、ポンドは0.4%高の1ポンド=1.3317ドル。前週までの2週間でドルに対して7.6%下げ、6月の騰落率はブルームバーグがモニターする主要31通貨中で最悪。対ユーロでは前週末比0.2%高の1ユーロ=83.67ペンス。

  円は前週末からほぼ変わらずの1ドル=102円51銭。

  カーニー総裁は景気支援や法人融資拡大、投資促進に向けて使用可能なマクロプルデンシャル措置を打ち出す見通しで、銀行の資本規制を緩和する可能性もある。

  これに加え、オズボーン財務相の税制面での提案が英国のEU離脱決定後のポンド相場を支える可能性があるものの、トロント・ドミニオン・バンクのネッド・ランペルティン氏を含む多くのストラテジストは、ポンドには戻り待ちの売りがまだ出やすいとの見方を示している。

  同行通貨戦略の欧州責任者、ランペルティン氏(ロンドン在勤)は「これはゆっくり進行する話で、数カ月や数四半期にわたるだろう」と指摘。「英国の離脱の経済的な意味を市場はまだ完全には把握していないと思う。特にプロセスがどのようになるのか疑問点が多々ある」と述べた。

原題:Pound Halts Worst Two-Week Drop Since 2009 Amid Stimulus Hints(抜粋)

(最終3段落を追加し、更新します.)
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