英中銀総裁、危機管理ツール総動員-EU離脱で金融システムに脅威

欧州連合(EU)離脱を決めたことで英国が次の金融危機に見舞われる恐れが出てきたため、イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は危機管理のツールを総動員して対応する構えだ。

  驚きの国民投票結果後、カーニー総裁は既に2回、公の場で発言し銀行への資金供給と利下げの用意があること、また金融安定のために必要なその他の措置の発動をためらわないことを表明している。5日には3回目の登場で、金融システムへの脅威について語る。景気を支え企業向け融資と投資を促すマクロプルデンシャル政策措置を説明するほか、銀行の資本要件を緩和する可能性がある。

  2007年のノーザン・ロック取り付け騒ぎの際に中銀で金融安定の責任者だったギーブ元副総裁は電話インタビューで、「今は金融危機時よりも中銀が利用できる手段が豊富だ」とし、「銀行が新たな流動性と資本の要件を満たすスピードをコントロ-ルできる」と語った。

カーニー英中銀総裁

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

  先週会合を開いた中銀の金融行政委員会(FPC)は、5日に半期金融安定報告を公表する。中銀は同日に流動性オペも実施する。今月の政策決定会合の結果は14日に公表する。

  中銀は銀行にカウンターシクリカルバッファーとしての資本上積みを求めていたが3月の同決定を覆す方針だと、ブルームバーグが1日、事情に詳しい関係者の話を基に報じた。

原題:Carney Set to Extend BOE Crisis-Management Mode Using New Tools(抜粋)

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