5京円デリバティブ決済パリに移せ-英離脱の戦利品に群がるフランス

  • パリはフランクフルトより市場参加者が多く、奥行きも深いと経済相
  • 英国のEU離脱決定をチャンスと捉えている-ユーロネクストCEO

英国の欧州連合(EU)離脱支持という国民投票の衝撃について、EUへの「警鐘」と捉えるべきだと他の欧州の首脳らは警戒するが、そこで得られる「戦利品」を求めて英国の周囲に群がる人々がいる。フランスの企業幹部や政治家たちだ。

  マクロン仏経済相は3日のインタビューで、ユーロ建て取引のクリアリング(決済)業務の拠点としての機能をロンドンから奪い、パリに移したいと発言。仏タイヤメーカーのミシュランのジャンドミニク・スナール最高経営責任者(CEO)とヴェオリアのアントワーヌ・フレロCEOも、仏エクサンプロバンスで週末開催された会議で、英国のEU離脱決定をチャンスと捉えていると語った。

  英国のEU離脱に伴う最終的な影響を把握するには数カ月あるいは数年を要するとしても、欧州の財界首脳らはそこから利益を得る構えだ。パリやアムステルダムの株式市場を運営するユーロネクストのステファン・ブジュナCEOも会議の場での2日の取材に対し、ユーロ圏に拠点を置く市場とその参加者にとって成長の到来を告げる可能性があると述べ、「英国の決定は欧州とユーロ圏、そしてユーロネクストの価値を一段と高める」との見方を示した。

マクロン経済相

Photographer: Matthew Lloyd/Bloomberg *** Local Caption *** Emmanuel Macron

  493兆ドル(約5京640兆円)規模のデリバティブ(金融派生商品)市場が最大の戦利品の一つになる可能性があり、フランクフルトやダブリンとの激しい争奪戦がマクロン経済相を待ち受ける。同相は「クリアリングをめぐる一連の問題について本格的な議論を始めるつもりだ。パリの方がフランクフルトよりも市場参加者がずっと多く、市場の奥行きもはるかに深い」と主張した。

原題:French Claim Euro-Clearing Business as Brexit Spoils Sought(抜粋)

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