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中国社債市場「凍結」しつつある、「アルマゲドン」ではない-バス氏

  • ヘイマン・キャピタル創業者のカイル・バス氏が述べた
  • バス氏は人民元切り下げを見込む-問題解決なら買い時とも指摘

中国人民元の切り下げを見込んでいるへッジファンド運用者カイル・バス氏は、デフォルト(債務不履行)と起債中止が増える中で3兆ドル(約308兆円)規模の中国社債市場が「凍結」しつつあるとの認識を示した。

  米ダラスに本社を置くヘイマン・キャピタル・マネジメントの創業者バス氏は投資家向けの有料映像サービス「リアル・ビジョン」上のインタビューで、「中国のマシンが文字通り故障する始まりを目の当たりにしつつある」と述べた。

  米国のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン危機を読んだ投資で成功したバス氏は2月、中国の銀行システムが被る損失額は米国の銀行が直面した前回の危機時の4倍余りとなる可能性があるとの見方を示していた。人民元は30%超下落するとも予測していた。

  同氏はリアル・ビジョンのインタビューで、中国でのここ数年の融資ブームは「世界の歴史上、最大のマクロ不均衡」を生み出しているとあらためて指摘。銀行の損失が3兆ドルに達し、救済が必要となり、中国人民銀行(中央銀行)は市中銀行の預金準備率を引き下げるとともに預金金利をゼロにし、バランスシートを拡大すると予想。これら全ては人民元にとって重しとなる。

  こうした認識を少なくとも昨年10月から公にしているバス氏は、金融危機時に米国が実施した全てを中国は行うだろうと予想。「人民銀と中央政府の政策立案当局がなすべき全てが、中国の通貨にとってマイナスだ」と述べた上で、中国政府は人民元切り下げを望んでいるものの、「自らの条件の下でしたい」のだと説明した。

  こうした悲観的な見方の一方で、同氏は金融システムに対処する手段を中国は備えているとも分析。中国が国内銀行の問題を片付け、人民元が「大きく」下落することを容認すれば、買いの条件が整うと見込んでいる。そうなれば「対アジア投資でこれまでで最高の時期」を迎えるとし、「アルマゲドン(終末的な状況)ではない」と論じた。

原題:Kyle Bass Says China’s Corporate Bond Market Is ‘Freezing Up’(抜粋)

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