英EU離脱選択ショックから1週間余-投資家が引き出した教訓は

  • 中央銀行の流動性が株式と債券市場を押し上げ
  • 株式と債券の動きに従来の相関関係が見られなくなった

欧州連合(EU)からの離脱を選択した英国民投票から1週間余りが経過した。この予想外の出来事から投資家が引き出しつつある教訓は、中央銀行には解決できない問題はないということだ。

  国民投票から数日の間、世界の金融市場は混乱した。しかし、政策当局が再び救援に乗り出し、一段の刺激策の実施と金利を低めにより長期にわたって維持することを示唆する中で、株式と債券は落ち着きを取り戻した。

  ある資産クラスにとって良いことは、別の資産クラスにとってはそうではないというのがこれまでのパターンであり、同じ情報に基づけば株式と債券は別の方向に動くことがより頻繁にあった。前例のない金融緩和が縮小される兆候はなく、株式と債券の従来の関係は引き裂かれたままだ。世界で約12兆ドル(約1230兆円)相当の国債の利回りがマイナスに低下する中、米国債利回りは1日に一時過去最低を更新。一方で明るい経済指標が米国株の上昇に貢献した。

英EU離脱で世界の金融市場は混乱

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニューヨーク在勤)は、「これはニューノーマルなのかもしれない。市場に流動性をあふれさせ、中央銀行が追加の量的緩和を打ち出すか、あるいはタカ派的姿勢を弱めたりしてハト派的になるという見通しがあれば、傷や重荷を抱えていない資産ならば非常に堅調な動きになるだろう」と指摘した。

原題:Everyone’s a Winner in Brexit Aftermath as Doves Rescue Market(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE