金融センターとしてのロンドンの重要性、英大手銀行の会長が訴え

  • 欧州の資本市場はパリでもフランクフルトでもない-バークレイズ
  • 単一パスポートの権利をできるだけ保持することを期待-RBS

英国民の欧州連合(EU)離脱という選択を受け、株価が大きく値下がりしたバークレイズなど英大手銀行の会長が、世界的な金融センターとしてのロンドンの重要性を訴えた。金融業界の雇用が他の都市に移る可能性が高まっている。

  バークレイズのジョン・マクファーレン会長はロンドンで6月30日開催された会議で、「欧州の資本市場はパリでもフランフルトでもなく、ここだ」と言明。トレーディングは「最も効率的でコスト効果の高い所で行われるべきだ」と述べた。HSBCホールディングスのダグラス・フリント会長は同じ会議で「守るべき最も重要なことは市場へのアクセスだ」と指摘した。

  ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)のハワード・デービーズ会長はブルームバーグテレビジョンとの同日のインタビューで、英銀同士で多くの話し合いをしたと述べた上で、「われわれが望むのは単一パスポートの多くをできるだけ失わないようにすることだ。これははっきりしている」と語った。単一パスポートはEU内の1カ国で事業認可を得れば、EU全域での事業活動を金融機関に認める制度。「そうしたことは交渉可能なのかということが問題だ」と話した。

  同会長はもしシティー(ロンドン金融街)が単一パスポート制度を利用する権利を失えば、恩恵を受けるのはフランクフルトのような欧州の金融拠点ではなく、ニューヨークやアジアの金融センターとなる公算が大きいとの見方も示した。

原題:U.K. Bank Chairmen Push to Keep Trading Operations in London (1)(抜粋)

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