米国債(1日):上昇、利回り一時過去最低更新-利上げ観測後退

更新日時
  • 世界的に国債利回りは過去最低を更新
  • 米10年債利回りは「かなり容易に」1.25%に低下も-エラリアン氏

1日の米国債相場は上昇。10年物と30年物の利回りは一時、過去最低を更新した。英国の欧州連合(EU)離脱決定で世界的に経済成長が抑制され、米利上げが年内はできなくなるとの兆候が増えている。

  30年債利回りは前日比10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.1873%、10年債利回りは1.3784%までそれぞれ低下する場面があった。この日は世界的に債券相場が上昇。ブラックロックやグッゲンハイム・パートナーズ、バンガード・グループなどは英EU離脱決定について、今後数年にわたる成長抑制と利回り低下を意味するとの見方を示している。

  独アリアンツの主任経済アドバイザー、モハメド・エラリアン氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「理由は簡単だ。政府債の30%で金利がマイナスとなっていれば、プラスの金利が得られる場所を探すだろう」と指摘。「中央銀行のより積極的行動と欧州の減速という組み合わせが続くなら」米10年債利回りはかなり容易に1.25%にいく可能性があると述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、ニューヨーク時間午後2時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.44%。一時は12年7月25日につけたこれまでの過去最低水準の1.379%を下回った。同年債(表面利率1.625%、償還2026年5月)価格は101 21/32に上昇。

  30年債利回りは2.23%に低下。終値ベースの過去最低にはあと1bp足らずだった。米証券業金融市場協会(SIFMA)の勧告に基づき1日の米国債市場は午後2時までの短縮取引。4日は独立記念日で終日休場となる。

  ブルームバーグの指数データによると、今年1-6月期の米国債のリターンは5.3%となっている。

  JPモルガン・アセット・マネジメントの世界債券ポートフォリオマネジャー、シーマス・マック・ゴレーン氏は米国債について、「世界の他の国債と比べると、なお比較的利回りが高く、相場に上昇余地があることを示している」と指摘。10年債利回りは今後数カ月で1.25%に低下する可能性があると予想した。

  今のところ、米国債利回りの反転を示唆する兆候はほとんど見られない。英国民投票以降、アナリストらによる米利上げに関する見通しの修正が相次いでいる。

原題:U.S. Yields Fall to Record as BlackRock, Vanguard See More Gains(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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