英EU離脱で金融市場が動揺、米国の自動車販売に水差す恐れ

  • 販売台数の過去最高を今年も更新するとの見通しは後退
  • 資産価値の下落で消費者は財布のひもを堅くする可能性

米国の自動車販売が今年、再び過去最高を更新するとの見通しが後退している。すでに雇用や所得の伸びについて心配している消費者が新たな懸念材料を抱えたためだ。英国の欧州連合(EU)離脱で動揺する金融市場だ。

  調査会社LMCオートモーティブのアナリスト、ジェフ・シュスター氏はインタビューで、「1カ月前と比べ、若干落ち込む年となる公算が大きくなっているのは確かだ」と述べた。「もはや単に横ばいということはないだろう。今年後半は縮小する可能性がある」と予想した。

  6月の英国民投票前でも、RBCキャピタル・マーケッツは今年の米自動車販売見通しを下方修正していた。昨年記録した過去最高の1750万台を突破するとの予想から、1%減に変更。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチも販売予測を50万台引き下げていた。

  英国民の選択を受け世界の金融市場が大きく揺らぎ、この種の出来事によって新車を購入しようとする消費者は財布のひもを固くする傾向があり、LMCとアリックスパートナーズも想定を見直している。

  アリックスパートナーズのマネジングディレクター、マーク・ウエークフィールド氏は「信頼感と資産価値変動による影響はすぐに表面化するインパクトだ」と指摘し、「下振れのシナリオだ」と述べた。同社は2009年のゼネラル・モーターズ(GM)の破綻処理に関与した。

原題:Auto Sales at Pivot Point in U.S. Get New Headwind With Brexit(抜粋)

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