米ハーシー取締役会、モンデリーズからの2.37兆円の買収提案を拒否

  • 家族信託がハーシーの議決権株の約81%を保有
  • ハーシー株は拒否発表後に上げ幅を縮小したが、上場来高値で終了

米チョコレート菓子メーカーのハーシーは、米製菓会社モンデリーズ・インターナショナルからの予備的な買収提案を拒否した。提示額は現金と株式合わせて1株当たり107ドル。実現すれば世界最大の菓子メーカーが誕生するはずだった。

  6月30日のハーシーの発表によると、総額で約230億ドル(約2兆3700億円)となる買収提案は全会一致で否決された。発表後にハーシー株は上げ幅を縮小したものの、同日のニューヨーク市場で上場来高値で終了し、投資家が依然として合併成立を期待していることが示唆された。ハーシー株は一時、前日比21%高の117.79ドルを付けた。

  同社は発表資料で「取締役会は、経営陣や社外の財務・法務アドバイザーの意見を聞いた上で、今回の買収の関心表明を慎重に評価した」とした上で、買収提案を拒否したことについて「モンデリーズと当社が交渉を続ける根拠がないと判断した」と説明した。

ハーシーのチョコレート

Photographer: Timothy Fadek/Bloomberg

  家族信託「ハーシー・トラスト」がハーシーの議決権株の約81%を保有している。そのため、ハーシー買収は厳しい戦いになると、RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、デービッド・パーマー氏が指摘。同氏は電子メールで「われわれの考えでは、ハーシーの売却は引き続き非常に社内政治的な問題であり、極めて実現する可能性が低い」と分析した。

原題:Hershey Board Rejects $23 Billion Takeover Bid From Mondelez (2)(抜粋)

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