原油の強気派は用心を-中国の戦略石油備蓄積み増し、ほぼ終了か

  • 中国の戦略石油備蓄は満杯に近づいているようだ:JPモルガン
  • 備蓄積み増し終了なら中国の原油輸入は約15%減少する可能性

原油価格の12年ぶり安値からの回復を支える柱の一つが崩れる可能性がある。

  王頴氏らJPモルガン・チェースのアナリストは6月29日の調査文書で、原油価格が下落する中、中国が戦略石油備蓄の積み増しを終了する可能性があると指摘。同国は今年、備蓄向けの購入を倍増させている。同行は、備蓄向けの購入が停止されれば、中国の原油輸入は約15%減少するとの見通しを示した。

  中国の原油輸入は今年16%増加し、世界最大の原油輸入国の座を米国と競っている。中国の需要拡大に加え、カナダやナイジェリアで供給に支障が出たことなどから原油価格は1月以降、約80%上昇している。

  王氏は文書で「中国は昨年初め以降の原油価格下落を好機と捉え、戦略石油備蓄の積み増しを加速させていた」と指摘。「当行の見方では、その量が貯蔵能力の限界に近づいている可能性や、中国の需要ペースが予想を下回る公算などから、世界の原油価格にとっての短期的リスクが高まりかねない」と分析した。

原題:Oil Bulls Beware Because China’s Almost Done Amassing Crude(抜粋)

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