ゴールドマンなどが相次いで金価格見通し引き上げ-英EU離脱選択で

  • ANZやモルガン・スタンレーなどの銀行が金価格予想を上方修正
  • 英国民投票後も「依然として、多くの疑問点がある」:ANZ

英国民投票での欧州連合(EU)離脱決定を受けて世界経済をめぐる不透明感が高まり、米金融当局による利上げの可能性が後退する中、金価格見通しを引き上げる銀行が増えている。予想通りとなれば、金は離脱決定に伴って最も大幅に上昇する商品の一つとなるかもしれない。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)は6月30日のリポートで、金価格が向こう1年間に1オンス=1400ドルに上昇する可能性があると予想。投資家のリスク志向が回復する兆しが示され、金価格が若干下落したにもかかわらず、価格見通しを引き上げた。米ゴールドマン・サックス・グループなどが価格見通しを上方修正したのに続き、シンガポールのオーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)も金価格が1400ドルを付ける可能性があるとの見方を示した。

  ANZは「当初の衝撃は和らぎつつあり、市場は比較的堅調に機能しているようだ」と指摘。ただ、「英国のEU離脱については依然として多くの疑問点がある。今後の英国での政治危機とEUの将来をめぐる懸念から投資家は引き続き神経質となるだろう」との見方を示した。

  27日受信のリポートによれば、ゴールドマンは金の3カ月、半年、1年の目標価格をそれぞれ100ドル引き上げ、1300ドル、1280ドル、1250ドルとした。モルガン・スタンレーも見通しを上方修正。英EU離脱に伴うリスクや米金融当局による利上げサイクルの停滞、緩やかなインフレ環境を理由として挙げている。

原題:Brexit Vote Sees Stampede by Banks Into Higher Gold Targets (1)(抜粋)

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