米国株:3日続伸、政策当局が追加策示唆-英離脱の打撃緩和で

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30日の米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は四半期ベースで3四半期続伸となった。英国の欧州連合(EU)離脱選択による影響を緩和すべく、政策当局者らが追加措置の実施を示唆したことが手掛かり。

  S&P500種は英国の国民投票後の2営業日で続落したが、その後は3日続伸。3日間の上昇率としては2月以降で最大となった。世界的な成長安定の兆しや中央銀行の支援策継続の中、同指数は英国民投票前には過去最高値まで1%以内の水準にまで上昇していた。S&P500種のエネルギー指数は4-6月(第2四半期)に11%近く上昇。原油相場の大幅上昇が手掛かりとなった。ヘルスケア株指数は同期間に5.8%上げ、1-3月(第1四半期)の下げ(5.9%安)をほぼ埋めた。

  S&P500種株価指数は前日比1.4%高の2098.86。前日までの2日間でも3.5%上げていた。4-6月は1.9%上昇。またこの日終盤の一段高で月初からの下げを埋め、今月は0.1%高となった。ダウ工業株30種平均はこの日235.31ドル(1.3%)上げて17929.99ドル。ナスダック総合指数も1.3%上昇した。

ニューヨーク証券取引所

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  この日は欧州中央銀行(ECB)が刺激プログラムにおける債券購入のルール緩和を検討していると報じられた後、相場は上げを拡大。またイングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁は、英国のEU離脱選択の影響に対処するため、 同中銀は恐らく数カ月内に金融政策を緩和する必要があるだろうとの見解を示した。

  プルデンシャル・ファイナンシャルの市場ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「中央銀行当局者が市場を支え、リスクを一部解消させようとしているのは間違いない」と指摘。「これは市場への流動性供給を維持するとの中央銀行のコミットメントであり、それは極めて重要だ。とは言うものの、きょうは四半期の終わりと半期の終わりが重なっており、リバランスが起きているという事実に留意する必要がある」と述べた。

  前日までの2日間では世界的な株高の流れを受けて米国株も上昇し、S&P500種は年初来プラスに戻した。英国民投票を受けて、中銀当局者らが刺激策拡大の用意があるとの認識を示したことが背景。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)はここ1カ月で最長の4日連続低下となった。

  この日は生活必需品株が上げをけん引。ハーシーは17%高となった。モンデリーズ・インターナショナルがハーシーに買収を提案したとの報道に反応した。

  ウェドブッシュ・セキュリティーズ(ロサンゼルス)の株式トレーディング担当マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は「英国のEU離脱決定後に米市場で起きた大量の売りはやや行き過ぎだったと、米投資家の大半は考えている」と指摘。「前日夜のストレステストの結果は明るい内容で、大手金融機関からは自社株買いの増額や増配の方針が示された。それが全体的な明るいセンチメントを強めた」と加えた。

  S&P500種の業種別10指数は全て上昇。生活必需品のほか、資本財・サービス、公益の上げが目立った。

原題:U.S. Stocks Rise as Policy Makers Signal Steps to Counter Brexit(抜粋)

(第3段落に加筆、6段落以降を追加し更新します.)
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