欧州株:3日続伸、英中銀総裁の金融緩和示唆で上昇に勢い加わる

30日の欧州株式市場では主要株式指数が3日続伸。英国の欧州連合(EU)離脱決定による長期的な影響への懸念は後退。英イングランド銀行(中央銀行)のカーニー総裁が数カ月以内の金融緩和を示唆したことが株価を後押しした。

  指標のストックス欧州600指数は前日比1%高の329.88で引けた。朝方に0.9%安まで売られた後は前日終値付近での推移が続いたが、カーニー総裁の発言を受けて一気に上昇した。

  この日の上昇で、英国民投票の結果が判明した先週24日以降の下げ幅の半分以上を取り返した。この日の出来高は30日平均を35%上回る活況。29日に国民投票以降の下げを全て解消した英FTSE100指数は2.3%高となり、2015年8月以来の高値で取引を終えた。

  ルツェルン州立銀行(スイス)のトレーダー、ベンノ・ガリカー氏は「大きな波乱が起きないよう、中央銀行は夏の間を通じて市場を緩和マネーであふれさせる」と予想。「世界中で金融緩和策がとられるという期待は株式相場にとって強材料だ。英国のEU離脱についても、大半の欧州企業は主に中国や米国と取引しているため、あまり影響を受けない」と続けた。

  ストックス欧州600指数の業種別19指数では、公益株指数の上昇率が首位。ドイツのRWEが再生可能エネルギー、送電、リテール事業を従来型発電事業と分離する計画の詳細を明らかにし、6.8%高と急伸。

  欧州委員会がイタリア政府の銀行業界に対する流動性供給策を承認し、インテーザ・サンパオロを中心にイタリアの銀行株も堅調。一方、米FRBのストレステストに米部門が不合格となったドイツ銀行は2.7%下落した。

原題:Europe Stocks Rise as Carney Flags Stimulus, Brexit Angst Eases(抜粋)

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